~前書き~
※本デッキと記事の八割は以前紹介している【ヨーグモスの息子、ケリク】作成前にリストと文面が固まっているものになります。



ヤツを、ヤツを〇すには突き抜けるしかねぇんだ!!


青いデッキへの憎悪を隠せずにリストを思案している深夜0時。どうすればヤツを超えられるのか、それだけを考えて行きつく先はやはり「やられる前にやる」というシンプルイズベストな選択肢。正直な話、白や緑のように、パーマネント全般に触ることが出来ない黒や赤のカラーパイでは、相手より先に勝負を決めることが至上命題ではないかという、原点みたいな考え方にたどり着いてしまう。



しかし、これがmtg力の衰えとは思いたくない。むしろ進化していると豪語したい。ボードコンハンデスマスデス大好き畜生にして空気を読まないイ〇リキモ紙オタクの私にとって、速度やテンポで勝負をする、という発想に行きつくこと自体が、件のお店に通っていた頃の私を知る諸兄からすると驚かれて然るべきなのだ。



緻密で繊細な戦略や、ロングゲームの駆け引きを楽しむ自分も勿論いる。しかし、それらを一瞬で無に帰するほどの圧倒的な速度と暴力の存在をこのカードゲームは容認している。そしてかつての自分を超えるかのように、私は自分が最も苦手と豪語する「戦闘」に重きを置いたジェネラルで、ヤツの首を狙いに行くのだ。



~デッキリスト~


【統率者】
アクームの怒り、モラウグ


【土地 37枚】
山 24枚
背骨岩の小山
大焼炉
ならず者の道
屍肉あさりの地
作戦室
虹色の眺望
進化する未開地
広漠なる変幻地
ジャンドの全景
ナヤの全景
ねじれ地帯
無限地帯
幽霊街


【クリーチャー 20枚】
ゴリラのシャーマン
猿人の指導霊
月の大魔術師
二重詠唱の魔道士
つややかな雄鹿
オーガの戦駆り
真面目な身代わり
鋳隗かじり
強制的な勧誘者
ケッシグの罠師、アレイナ
青銅血のパーフォロス
港を滅ぼす者
鏡割りのキキジキ
鋼のヘルカイト
遺跡掘削機
ヘルカイトの暴君
原初の嵐、エターリ
炎の大口、ドラクセス
隕石ゴーレム
荒廃鋼の巨像


【インスタント 10枚】
赤霊破
粗暴な力
捨て身の儀式
発熱の儀式
胸躍る可能性
削剥
余韻
煮えたぎる歌
ヴァラクートの覚醒/ヴァラクートの石鍛冶場
混沌のねじれ


【ソーサリー 11枚】
ギャンブル
汚損破
安堵の再会
焼けつく双陽
ジェスカの意志
災難の輪
破滅
連鎖反応
アイレンクラッグの妙技
冒涜の行動
力ずく


【エンチャント 3枚】
熱情
ラースの灼熱洞
焦熱の解放


【プレインズウォーカー 2枚】
三度の再誕、ジェスカ
反逆の先導者、チャンドラ


【アーティファクト 16枚】
宝石の睡蓮
太陽の指輪
影槍
統率者の板金鎧
ルビーの大メダル
秘儀の印鑑
緋色のダイアモンド
友なる石
街の鍵
英雄の刃
連合の秘宝
世界のるつぼ
パーフォロスの槌
威圧の杖
ギラプールの宇宙儀
エンバレスの宝剣


~今回のジェネラル~

今回のジェネラルは【アクームの怒り、モラウグ】。直近のスタンダードでも使用可能で、レガシーでも謎の笛から呼ばれて飛び出る戦闘狂である。

能力は2つ(テキスト原文など使わないので詳しくは各自調べて欲しい)

・攻撃に参加したクリーチャーのパワーを1上げる(重複可)

・自身のメインフェイズに上陸すると追加の戦闘ステップを得てクリーチャー全てアンタップ


1つ目の能力により実質パワー7以上の所謂3パンジェネラルに加え、上陸による追加コンバットも合わさると体感的に1.5パンジェネラルという正に戦闘狂。拳で全てを解決していくのだ。


ただし明確に弱点はある。まず単体では回避能力がなく、極楽鳥を狩るのにも全力を尽くす頭の悪い牛であること。そして耐性もタフネス6以外無い、ただの脳筋な牛であること。なによりキャストに6マナもかかる悠長な牛であること



悪いところを書いていくとコイツをモーモーファームに送り込んで髭の配管工が乗るカートを粉砕させたくなるが、強いことに変わりは無い。問題はコイツでどーやって勝つか、である。


使えそうなサーチが「ギャンブル」程度しかない赤というカラーパイにおいて、正直1/99のカードを2つ3つ引き当てなければならないコンボを仕込むのはあまり得策とは言えないが、単体で使えるカードであれば最低限許容範囲として採用して良いだろう。それで勝つ気は微塵もないがな。


やはり狙うなら上陸という非常に緩い条件で付与される追加戦闘を活かした立ち回りだ。能力とのシナジーで三回殴れば一人落ちるジェネラルなのだから通常戦闘と合わせて1ターン1キルは目指していきたい所だ。


そして攻撃をいかに通すかも重要になるだろう。オーラや装備品で究極完全体に仕上げるのも悪くはないのだろうが、正直召喚酔いが解ければそこそこヘイトの高いカードだ。それならば瞬間的に圧殺出来るカードの方が奇襲製が高い。

何より、赤というカラーパイの都合上、上陸を複数回達成できるフェッチランド系の採用は必須とも言えるが、友好色、対抗色共に手が届かなかったのでそこは勘弁して欲しい。

次項からはピックアップカードの紹介だ。



~ピックアップカードの紹介~


今回も例の如く強いカードは強いから強い理論の元、「とりあえず赤なら入れとけ!」みたいなカードの紹介は割愛する。


・強制的な勧誘者
ちょっと強い「士気溢れる徴集兵」

もうそういう認識で構わない。ちなみにコイツ本体でなくても海賊なら誘発するのでより強い海賊がいるならそいつをキキジキしていけば良い。コイツの能力で奪ったパーマネントに海賊付くからそいつを量産しよう。


・粗暴な力
赤いジャイグロ

ジャイグロ、つまり「巨大化」である。こんな直近のスタンで刷られても居場所がギリない最もバランスの取れたブーンズでもこのデッキならちゃんと役割を持たせられる。それはモラウグのパワーを9に出来る、という点だ。


モラウグは戦闘に1回参加するごとにパワーを+1してくれるため、1回目の戦闘で7/6、2回目の戦闘では8/6となってくれる。ここにジャイグロを当ててみよう。7/6に+3/+3で10/9、8/6に+3/+3で11/9と2回の戦闘で統率者ダメージ21点が入る計算になる。

単純にパワーを増やすだけのカードだが、山をキラーカードに変化させることの出来るカードだ。偉い。



・力ずく
アモンケットよ、私に力を貸してくれ!!


自分がmtgを本格的に始めたエキスパンションのカードには、少なからず愛着が湧くものだ(ちなみに筆者が初めて触れたmtgのエキスパンションはプロフェシーである)。


やることはX個のアーティファクト破壊。最悪X=1でもこの環境なら当てどころに困ることはないだろう。


・焦熱の解放
与えるダメージ3倍、つまり1パン


自分が与えるダメージを三倍にするエンチャント。自軍にしか効果がなく、殴り返しを気にしなくてよい点は流石近代mtg。


実質パワー7のモラウグは1パンジェネラルに早替わりし、フェッチがあればそのまま1ターン3キルまで狙えるボム。出した瞬間ヘイト上がるので決められるときに出そう。


・三度の再誕、ジェスカ
モラウグをフェイジに変える妹


フェイジである。能力の関係でモラウグを出した後にしか出せないが出したターンに全員倒す算段なら問題ないだろう。能力は基本0能力しか使わない。どーなる?モラウグが1パンジェネラルになる。


・英雄の刃
先置き出来るジャイグロ


基本的な採用理由は先述の粗暴な力と変わらない。コイツのよい点は先置き出来るところ。リストを見て頂いて分かるとおり、速攻を付与するカードを複数枚採用している。これはモラウグで速やかに殴りきるからであるが、英雄の刃を先置きしておけば、即座に1キルも狙える(セットランド権の保持は必要)
。殺意に身を委ねよ。



~後書き~
※ここからの文章はオンタイムで書いているものになります 


紫煙をくゆらせながら、あの黒いコンボ畜生をどう止めるかを考える夕食後の一服。


我が家の生物テフェリーはおろか、先日機会がありTさんのPWテフェリーとも良い勝負を繰り広げ(さながら公道を最速で走り抜ける某漫画のような高速展開の応酬だった)、三人卓ではあったがcEDHを体感する貴重な対戦経験となった。


しかし、その時Tさんが仰っていた「EDHの楽しいところを切り捨てて、高速化している」という言葉が残っている。


確かにその通りだ。コンボルートの始発点こそ違えど、最終的に1つの道筋に絞られることはどのデッキでも変わらない。


リプレイのように繰り返されるサーチ、ドロー、アンタップ、リアニメイト。公式ですらレベル帯による棲み分けを推奨するのにはやはり理由がある。


cEDHは楽しめる人と楽しめない人がいる


カジュアルEDHから始めた私には分かる。初めてのEDHでこんな高速コンボ決められたら誰だってやる気を無くす。それくらい速くて機械的な作業の繰り返し。


構築ならそれでも良いのかもしれない。何故なら互いに勝利を目指してデッキを作っているのだから。EDHも皆勝利を意識しているかもしれないが、それ以上に自身のやりたいことやカードの可能性を楽しむ側面が強い。互いの楽しいことを見せ合う、誰でも楽しむことが出来る、そんなCommander is for fun.の精神からcEDHは少し逸脱していると私は疑問を持っていたが、腑に落ちることが出来た。流石Tさんだ、人格者である。



そして、やはり真の敵はヘイト管理や政治力の高い彼なのでは?という新たな疑問は、ひとまず今日は解決させないでおこう。


あ、でも今後の強めに作るEDHのデッキビルディング方針は変わらずTさんの高速コンボを咎める方針です。



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