※実は先程書き上げた記事をミスで消してしまいました。大体同じ内容ををここに書いていきます

~今日は優しい私です~
みなさんお久しぶりです。敬語で記事を投稿するのは本当に久しぶりです。フルちんです。

今回は最近発売された統率者2021より、赤白の構築済みデッキ、「ロアホールドの伝承」の改良してみたので、そちらを記事として残していきたいと思います。構築済みデッキを改造するのは実は初めてでしたが、私がよく参加するコミュニティ、Fの集団(仮名)の方々からは予想外の高評価をいただいて、嬉しくなっちゃったのです。

また、今一番手に取りやすい構築済みデッキでもあるので、同じデッキを改造してみたいと思っている方に少しでも参考になればと思います。あくまで「私はこうしてみました」というものなので、(いいじゃん!)とか(面白そう!)と思ったものだけかいつまんでいただければ。

※今回は構築済みデッキからの改造になるので、実際のデッキリストも把握しているとより理解が深まると思います以下URL

https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034985/

また、追加したカードについてはWisdom Guild様にて値段を調べさせて頂き、最安値を下一桁切り上げで記載させて頂きます。以下URL

http://www.wisdom-guild.net/

尚、追加したカード全てを説明することは出来ないので、お手数ですがMTGWiki様などで各々調べていただけると幸いです。以下URL

http://www.mtgwiki.com/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8


今回のデッキは公式のレベリング的に5-6位を目指したものになります。無限ループコンボも入ってますが、始動が遅いのでコレぐらいだと思っています。

それでは、デッキの紹介の前に統率者と今回のコンセプトについて

~統率者とデッキコンセプト~

今回の統率者はパッケージモンスターである【再構築者、オスギル】になります。どんなクリーチャーかというと

再構築者、オスギル 2赤白
伝説のクリーチャー-巨人・工匠
警戒
1,アーティファクト1つを生け贄に捧げる:あなたがコントロールしているクリーチャー1体の対象とする。ターン終了時まで、それは+2/+0の修正を受ける。
X,T,あなたの墓地からマナ総量がXのアーティファクト・カード1枚を追放する:その追放されたカードのコピーであるトークン2つを生成する。起動はソーサリーとしてのみ行う。
4/4
(テキスト原文より)

はい、何やらアーティファクトを生け贄捧げたり、墓地から追放したりしてパンプアップやコピートークンを作れるみたいです。非常に器用ですね。脳筋カラー赤白にしては珍しい

追放したアーティファクトのコピーを2つ作れるので、盤面を構築するのが上手そうです。また、クリーチャーのパンプアップも出来るので殴り値も見た目以上に高いと考えられます。そして、マナを消費しますがアーティファクトを生け贄に捧げられる、つまりサクリ台になれるので、コンボにも使えそうです。ただ、コンボをするならマナを食いながらになるのである程度盤面に干渉も出来るようにしておきたいですね。

そして私は今回のコンセプトをこう定めました。

殴りもコンボもコントロールも出来る、マルチタレント系デッキを作りたい!!

…はい笑。元も子もないですがやりたくなっちゃったらやるしかありません。楽しいことはやったもんがちそれがEDHです。


それでは、デッキリストを公開します

~デッキリスト(追加カードは参考価格記載)~

【統率者】
再構築者、オスギル

【土地 32枚】
冠雪の平地×7(¥30×7=¥210)
冠雪の山×7(¥10×7=¥70)
隔離されたステップ
忘れられた洞窟
古えの居住地
大焼炉
統率の塔
産業の塔(¥180)
高山の草地(¥20)
ボロスの駐屯地
△聖なる鋳造所(¥630)
△観客席(¥450)
△感動的な眺望所(¥480)
戦場の鍛冶場
軍の要塞、サンホーム
処刑者の要塞
ならず者の道
ファイレクシアの核
無限地帯
ダークスティールの城塞

【マナ加速・土地供給 20枚】
☆土地税(¥1580)
太陽の指輪
秘儀の印鑑
ボロスの印鑑(¥20)
確信のタリスマン(¥30)
思考の器(¥50)
精神石
金のマイア(¥20)
鉄のマイア(¥10)
疫病のマイア(¥40)
マイコシンスの水源
陰極器(¥10)
鋳造所の検査官(¥10)
古術師の地図
呪われた鏡
真面目な身代わり
面晶体の記録庫
捨て身の儀式(¥100)
猿人の指導霊(¥80)
煮えたぎる歌(¥40)

【ドローソース 8枚】
△ミシュラのガラクタ(¥400)
信仰無き物あさり
彩色の星(¥10)
アーカムの天測儀(¥30)
機会細工の学者、ロシール
往時の主教(¥20)
天才速製職人

【ループギミック、無限コンボフィニッシャー 10枚】
-サクリ台-
アシュノッドの供儀台(¥150)
◎クラーク族の鉄工所(¥980)

-キーカード-
祖神の使徒、テシャール(¥30)
屑鉄さらい
マイアの回収者(¥10)
作業場の助手(¥10)
信頼できる荷役獣(¥10)

-フィニッシャー-
△爆破基地(¥440)
☆鍛冶の神、パーフォロス(¥1280)
☆改良式鋳造所(¥1980)


【ビート 6枚】
発掘現場の技師
第三の道のフェルドン
ゴーレムの鋳造所(¥10)
古代の証人、アリボー
△エンバレスの宝剣(¥780)
マイアの戦闘球

【除去、妨害 14枚】
黄鉄の呪文爆弾(¥10)
剣を鍬に(¥100)
エーテル宣誓会の法学者(¥150)
凶兆艦隊の向こう見ず(¥100)
☆息詰まる徴税(¥1380)
塵への帰結
遺跡の天使
遺棄の風(¥150)
啓示の刻(¥30)
王国纏いの巨人/脱ぎ捨て(¥70)
鋼のヘルカイト
人知を超えるもの、ウギン(¥150)
隕石ゴーレム
△全ては塵(¥600)

【サポートカード 9枚】
多用途の鍵(¥50)
街の鍵
ゴブリンの技師(¥150)
屑鉄場の再構成機(¥50)
太陽のタイタン
屑鉄の学者、ダレッティ
彫り込み鋼
鏡操り(¥10)
△選定された行進(¥800)

追加カード合計金額¥13970-A
A-☆=¥7750-B
B-△=¥3170-C
C-◎=¥2190-D

自分で試算してびっくりしました。まさかこんなにお金がかかるとは、、、
流石に"これから"EDHをイジっていきたい人においそれと「このぐらいかかるよー」なんて言ったら「は?じゃあやらんわ」と諦められてしまいそうなので、高いものにそれぞれ印をつけておきました。どういう基準で印をつけたかというと

☆:1000円以上するカード。値段相応に強いことは強いけど、正直無くても構わない。資金に余裕があるなら
△:300~1000円ぐらいのカード。それなりに強くて、コストパフォーマンスがよろしい。地味にモダンやレガシー等の構築環境の煽りを受けやすい。逆にスタンダードのカードなら、スタン落ちで値が落ち着くことも。別に無くても構わない。ちょっとした自分へのご褒美に丁度良い。
◎:こういったカードは出来れば作りたくなかったけど、今回の構築では

正直☆や△のカードを買うよりも先に手に入れて欲しいカード

理由は後で説明しますが、コレのあるなしでやれることがグッと広がります。でも無くても問題は無いです。

一応、意欲のある人、働いて趣味としてEDHを続けていきたいと思っている人が、初めてデッキをイジっていきたいということなら、(今回使っているカードを何も持っていないと仮定して)予算として構築済みデッキ(定価)+追加カードで最高でも大体¥8800(定価の倍額)位かなーと考察したので、そうなると大体C、つまり無印と◎のカードを買って、後のカードは構築済みのカードで、効果や役割が近いカードをそのまま挿せば、私が今回目指したコンセプトに合致はします(一度差し替えて10回ほど回しての感想)。

と、ここまでさも「オスギル強化ならこのカードを買え!」みたいな口ぶりですが全然そんなことは無く、繰り返しになりますが、あくまで「私だったらこうする」なのでお気になさらず。構築は何時だって自由ですから。次からは分けた各役割ごとに構築済みとどんな違いがあるのか見ていきます。

~土地32枚で大丈夫なの?~
【ピックアップ】
各種アーティファクト土地
太陽の指輪


よくyoutubeでEDHの土地枚数について、有識者の方々が「大体37枚くらいが良いですよー」なんて仰っています。彼らは恐らく計算してその値を出しているので、ほぼほぼ間違いないと思います。

そう考えると今回の構築、土地32枚は少なすぎるのでは?と心配になられる方がいると思います。安心して下さい。敢えて32枚まで切り詰めてます。どうして大丈夫なのか、3つの観点から見ていきましょう。

観点1:マナ・カーブの変更
今回デッキを改良したことで、元の構築済みからマナカーブ(デッキの中に、各マナ域のカードが何枚入っているか)が大きく変化しました。具体的に説明すると
構築元のマナカーブ
0マナ:0
1マナ:////4
2マナ://///////9
3マナ://////////////////////22
4マナ://////6
5マナ://///5
6マナ:///////7
7マナ://///5
8マナ:/1
9マナ:/1

改造後のマナカーブ
0マナ:/1
1マナ://///////9
2マナ://///////////////17
3マナ:///////////////////19
4マナ://///////9
5マナ://2
6マナ://///5
7マナ://///5

簡易的に視覚化しましたが、こうしてみると構築済みの方は3マナ域にカードが偏ってます。つまり、「初手に土地3枚あると、スムーズなアクションの取れる手札に見える構築」
を目指しています。こうするためには(なにやら色んな計算方法がありますし、ドロースペルを全く加味してませんが)、大体デッキの約4分の1が土地だと成立しますし、それに乗っ取って作っているものと考えられます。

それに対して今回改造したものは、マナカーブの頂点(最も入っているマナ域のカード)は同じ3マナですが、それとほぼ同数の2マナのカードが採用されています。これは、「初手に土地が2枚あれば何かしらアクションを取っていける構築」になっております。
そして、次の観点で詳しく説明しますが、「土地が2枚あれば、そこからマナを増やしていける」構築にもなっているため、今回は32枚まで土地を削ることが出来ました。

観点2:マナ基盤の枚数
ここからは「土地+マナを安定させるカード」がデッキにどれ位入っているか、マナ基盤について見ていきます。

まず構築済みは土地38枚に対してマナを安定させるカードが13枚(土地サイクリングのカードは抜いています)、合計で51枚のカードがマナ基盤に関するカードでした。

一方改造後は土地32枚に対してマナを安定させるカードが20枚、合計で52枚入ってます。実はマナ基盤の枚数はそんなに変わっていません。そして新たに採用したカードのほとんどが2マナのカードでもあります。つまり、「初手に土地が2枚あればそこからマナファクトや土地を供給するカードでマナ基盤を安定させられる」という考え方で構築されてます。
そして最後に、ちょっとした小技の観点から。 


観点3:オスギルによるマナ加速
はい、オスギルさん、仕事の時間ですよ。実はオスギル、マナクリでもあります。一回日記消えてアタマおかしくなったか?なんて思わないで下さい。ちゃんとテキスト通りに起動するだけでマナが伸びます。では、アーティファクト土地(今回はダークスティールの城塞を使っていきます)を使った一例を

※条件として、オスギルの2番目の能力を起動できる状態にしておいて下さい。召喚酔いしていると出来ません。


①何かしらの方法で、ダークスティールの城塞を墓地に置いておく
②オスギルの2番目の能力でダークスティールの城塞を追放する。
③ダークスティールの城塞のコピーが場に2つ出る



…はい。0マナで土地が2枚増えました。「そんなこと出来るの?」という人がいるかもしれませんが、ちゃんとルールに則り、テキスト通りの挙動をした結果です。

このオスギルの2番目の能力がとても器用なので、正直オスギルが場に残ればそれなりにマナ加速が出来てしまいます。太陽の指輪を使えば、無色4マナ増やすことも可能です。

「そんな簡単にマナファクトとかアーティファクト土地とか墓地に落ちないよ」なんてお思いかもしれませんが、大丈夫。

オスギルの1番目の能力で無理やり落としてやれば問題ありません

まさかの自己完結。器用ですね。

注意点として、
・コピー元のカードは追放されてしまうので、同じものをもう一回コピーしたいということは出来ません。
・2番目の能力はソーサリータイミング限定なので、起動できないタイミングで除去されると悲しくなります。
・アーティファクト対策が蔓延してる環境なので、全破壊や全バウンスに巻き込まれると沈黙します。

ご利用は計画的に

~アドバンテージを、どう取るの?~
【ピックアップ】
屑鉄さらい
祖神の使徒、テシャール

マナ基盤の話が終わったところで、今回搭載したコンボの説明を!…と思っていたのですが、

書いていたややこしいコンボの説明が一瞬で消えて、心が折れたのさ、、、

はい笑。ここまでの文章から哀愁を感じていた人、正解です。悲しみに打ちひしがれながら書き直してます泣

あのややこしい挙動を逐一説明する気力はもう無いので、多分ネットに説明してくれているサイトがあることを期待して、コンボ名(確定していないのは勝手につけたので多分カード名 コンボで検索した方が早いです)と簡単な説明だけ載せておきます

・アイアンワークスコンボ
クラーク族の鉄工所と屑鉄さらい、マイアの回収者などによって、アーティファクトをサクってはマナを出し回収してマナを出す、を繰り返す無限コンボ、かつてモダンで一大ムーブメントを巻き起こしたものをEDHに代用カード流用して成立させてます。決まると任意の数の無色マナ+有色マナ+ドロー+アーティファクト呪文キャスト+アーティファクトクリーチャー出し入れのなんでもござれなコンボ

・テシャールループ
アシュノッドの供儀台(クラーク族の鉄工所でも可)とアーティファクトを回収できるクリーチャーによって、延々とクリーチャーを墓地から出し入れするコンボ。アシュノッドの供儀台から無色2マナ出るので、1マナの彩色の星や黄鉄の呪文爆弾など、自分で墓地に行けるカードと組み合わせて任意の枚数ドロー+任意の数の色マナ+無色無限マナ+無限クリーチャー出し入れが可能。実は煮詰めていくとテシャールを統率者にした方が良いのでは?と錯覚するのは内緒。

・オスギループ
回している内に見つけた、まさかの地雷コンボ
特定の条件を満たさないといけませんが、オスギルをサクリ台にして、なんとクラーク族の鉄工所、アシュノッドの供儀台無しで無色無限マナ、任意の数の色マナ+ドロー+クリーチャー出し入れが可能になります。どこまで器用なんだ、、、暇な方は考えてみて下さい笑

・バグループ
オスギループを見つけたらこっちも見つかっちゃったっていうお茶目隠しコンボ。特定の条件はオスギループと同じですが、こっちは決まった時点でゲームが決まります。※こちらは△以上のカードが必須になります。

と、2種類のコンボを搭載したと思ったら実は4種類になってました。そんなこともあります(私が見つけられてないだけで、まだまだあるかもしれません)。


一応コンボの紹介が終わりましたが、成立の遅いコンボの上、そこまで「絶対にコンボ決めて勝つ!」と振り切った構築をしていないので、ここからはどうやって戦っていくのかについて、それぞれ構築済みと比較して見ていきます、まずはアドバンテージ面から見ていきましょう。

まず枚数が増えたのか減ったのか見ていきます。また、コンボパーツの大半は【何かしらアドバンテージを得るカード】なのでここに含みます。

構築済みと改造後の両方でアドバンテージを得るカードは一緒でした(つまり大枠の方向性は変わってません)。それは、これら以外のほぼ全てのデッキと共通する【ドロー・衝動的ドロー】とオスギルの能力を活かす為にカードを墓地に送る【墓地肥やし】、そして使い回したいカードを拾ってくる【回収、リアニメイト】の三種類です。尚、コンボのかほりがプンプンするサクリ台、アシュノッドの供儀台とクラーク族の鉄工所、そして精神石などのマナ基盤を安定させるカードに含まれているものは外しました。全貌が見えない方が、各々で考えて視界が広がると思ったからです。



で、カウントしてみると構築済みが17枚、改造後が20枚でした。そんなに変わってない?と枚数だけ見ると思いますが、マナカーブを見てみると

構築済み
0マナ:0
1マナ:/1
2マナ://2
3マナ:///////7
4マナ:///3
5マナ:0
6マナ:///3
7マナ:/1

改造後
0マナ:/1
1マナ://///5
2マナ:////4
3マナ:////////8
4マナ://2
5マナ:0
6マナ:1


と、構築済みは重ためのマナ域にもカードがあるのに対して、改造後はかなり低マナ域に寄っています。

この違い(コンボを入れた産物でもありますが)構築の方向性は大体同じだけど、目指す展開の仕方、つまりアドバンテージを得たいタイミングが違うからです。構築済みは「マナコストは大きいけどビックアクションで大きなアドバンテージを得る」ことを意識しているのに対して、改造後は「小さなアドバンテージを取れるカードを使い回して、ビックアクションやコンボに繋げる」ことを意識しているからです。これはどちらが正しいとかはなく、自分の好みになってくると思います。

アドバンテージの比較を終えたので、次は殴り値、ビート能力の側面を比較していきましょう。

~クリーチャー、弱くなったよね?~
【ピックアップ】
発掘現場の技師
呪われた鏡
街の鍵

今回も構築済みと比較していきますが、クリーチャー数をカウントするので、前段二項に含まれていたマナクリであったり、アドバンテージを取れるクリーチャーだったりが重複します。次項の除去も同様です。また、クリーチャーの他に「クリーチャーを出せる」カードと、クリーチャーを強化するカードや装備品もここに含みます。

※今回猿人の指導霊だけはカウントしていません。理由は効果を確認して頂けると幸いです。ゴリラは切り捨てるもの。


では、比較すると構築済みが35枚、それに対して改造後は37枚。純粋なクリーチャーのみで比較すると、構築済みが29枚に対して改造後は27枚(顕現することの殆ど無い☆鍛冶の神、パーフォロスは外してます)。一見すると同じように見えますが、パワー5以上のクリーチャー(自身の能力で変動して5以上になれるものも含む。☆鍛冶の神、パーフォロスは除く)を比較すると

構築済み:14
改造後:5

と圧倒的に少なくなりました。あれ?パワー下がっちゃったの?もっとパンチしたい!エルフの村をファッティで蹂躙してぇよぉ!!と思っている(そう思ってるのは私だけか)方々、大丈夫です。攻め方が変わっただけでちゃんとパンチ、できますよ。

構築済みは中盤から終盤にかけて、大きなクリーチャーを出して盤面を取っていく、という考えのためファッティが多く入ってますが、では改造後は何で盤面をとるか、そう、トークンです。

小さなアーティファクトやマナファクトが多く入っているので、ゴーレムの鋳造所にカウンターを乗せやすく、発掘現場の技師の誘発もさせやすい構築になってます。発掘現場の技師から出てくるトークンは自分のアーティファクトの数を参照するのであれよあれよと大きくなり、P/Tが10/10以上に膨れあがるのも夢じゃありません。

でも構築済みは飛行やトランプルなど回避能力持ちが多い?トークンはバニラ?それなら、呪われた鏡で相手のデカい回避能力持ちをコピーしたり、街の鍵でブロックされなくしちゃいましょう笑

ではいつから仕掛けるのか、結論を言えば何時でも良くなりました。相対的にコストが低くなったので、序盤からコツコツとトークンを増やしていけるし、盤面が整ってくる中盤以降になるといよいよ手のつけられないサイズや数にになってきます。また、アドバンテージ面で説明した墓地から回収してくることによって誘発回数を稼ぐこともできます。マナが余ったときにやっておくと、後々大きなリターンになります。


~妨害カードは、増やしたと思ってたのに~
【ピックアップ】
△全ては塵
遺跡の天使
凶兆艦隊の向こう見ず


題目通りです。今回の改造、コンセプト的にもコンボや盤面を取るためにも除去や妨害カードは増やしたものだと思っていました。実際は減りました。いやはや、わからないものですね。

実際カウントしてみると、構築済みが18枚、改造後は15枚になっています。

では、少なくなったから対応力が対応力が落ちたのか、そんなことはありません。まず、除去や妨害の種類を見てみましょう。

除去や妨害の種類とは、今回はいっているものを分けるとすると
・単体除去、単発の妨害
・複数除去
・全体除去
・恒久的な妨害

の4つです。それぞれ、見たままに「1対1の交換をするもの」「1対2以上の交換をするもの」「複数の盤面に対して大量破壊、追放をするもの」「出ている間はずっと効果のあるもの」ということです。それを踏まえて枚数を比較していくと

構築済み
単体:11
複数:3
全体:3
恒久:1

改造
単体:6
複数:3
全体:4
恒久:2

こうしてみると単体の除去が減っていることがわかります。統率者戦では単体除去は基本的に【-1:-1:0:0】の効率の悪い交換をすることになります。要は全体で見るとアドバンテージ面で損をしたことになります。

複数除去はアドバンテージ面の損が若干軽減、若しくは少しのプラスに、全体除去は1枚+巻き込んだ自分の盤面よりも相手の方が損害が大きければ「1番得をしたのは自分」ということでプラスになります。

恒久的な妨害は置いているだけで相手の行動を何かしら抑制してくれるので、常に得です(自分も被害を被らなければ)。〈リスティックの研究〉や〈盲従〉を置くとヘイトが上がるのは常に得をするプレイヤーが卓に出てきてしまうからです。

こうしてみると、単体除去を減らした分全体除去と恒久的な妨害が増えたことがわかります。ここまで改造後の構築は「小さなことをコツコツと積み重ねる」方向でアドバンテージもビート能力も進めてきましたが、除去と妨害については強力な呪文で大きなリターンを狙っていることが分かりますね。

特に強力なのは△全ては塵。こちらは無色のパーマネントが多いので自分の被害は最小限、対戦相手には最大限の妨害をしてくれます。高いだけはありますね。その他の全体除去や相手からのリセットに対しても、回収カードやオスギルを出し直せばリカバリーが簡単にできます。

今回の構築済みの新カード、遺跡の天使も強力な妨害、そしてフィニッシャーとなってくれます。アーティファクト、エンチャントを最大2枚追放してくれるので、テーロスの神サイクルのような対応しにくい破壊不能持ちのカードも追放してくれます。オスギルで墓地からコピーした日には、対戦相手が苦い顔することうけ合いです(5/7飛行が二体に出たときアーティファクトかエンチャント4つ追放は流石に強い)。

また、構築済みの段階でインスタントやソーサリーが12枚と少ないのですが(アーティファクトがテーマなので、仕方ないね。)、改造後は9枚と更に少ないため、インスタントやソーサリーが使いたくなったら

凶兆艦隊の向こう見ずを使って、相手の墓地から使っちゃいましょう。

対戦相手依存にはなってしまうのですが、そもそも強力な呪文が落ちる環境なので、ビックリターンを狙えます。それから、あるカードと組み合わせると、なんと青の¥5000以上する〈瞬唱の魔道士〉みたいなこともできちゃいます。組み合わせ、暇なときに考えてみて下さい。


~何とかリカバリーを終え、後書き~
私のミスによって今回このデッキの紹介文に27000字近く文字を打ち込みましたが、ようやく終わりました。いかがでしたでしょうか。

オスギルの器用さは紹介しきれません(紹介しきったヤツをミスによって消したから)。自身の能力で統率者ダメージを狙えたり、コンボルートがあったり、全体除去に強く、盤面も作れる、コンセプト通りのデッキになったかと思います(レベリング的にも5-6位に収まったと思います、違かったらごめんなさい)

改良点はいくらでもあります(それこそ、予算度外視で強くするならこのデッキにマナクリプト、マナボルト、オパールのモックスを入れない理由はありません)。が、このコロナ下の現状と私の「プロキシは使わない」というゴミのようなプライドこだわりを考慮して、そして今回あえて【統率者これからのめり込んでいきたい人向け】に書かせて頂いたのでごめんさせて頂きます。気が向いたら、最近の主流、敬語抜きで阿鼻叫喚している私の製作過程も記事にしようかな(このリカバリー記事で精魂使い果たしました)。

それではみなさん、良きEDHライフを送ってください。





あ!そういえばFの集団の人で私みたいに今回の構築済み(青緑)イジってた人いたなぁ!!考察記事分かりやすくて詳しいから早く読みてぇなぁ!!

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