【EDH作成記録】私は自分の取り違えを正さねばならない【そして雑談】
2021年4月26日~あけましておめでとうございます~
とはいつまで言って良いものだろうか。先日中学校の同級生と偶然の再会をしてからそんなことを考えている。当時野球部で常に丸刈りだった彼の髪は少し伸びたが、その飄々とした口ぶりは私を十数年前にタイムスリップさせるには十分すぎる要素であった。ここから素敵な物語が始まることはない。そんなことを此処に記しにきたわけでは無いのだ。私は自分で作った階段を全て登りきった。
単色EDH5色コンプリート。私にしてはかなりの期間を費やして作成してきた。完成度は個人的にはかなり満足のいく、いや正確には満足をしていた出来で、最寄りのお店の交流会に持っていっても問題ない(=最低限戦えるor楽しめる)デッキではあると思う。
ただ、私はある1つの思い違いをしていたことに気づかされた。それは、私が主戦場としたいと思っている、件のお店で知り合ったFの集団(また呼名が変わったな)、そのコミュニティにおけるEDHの平均レベリング(最近規定された線引きだが、不特定多数が見るという点で使った方が理解しやすいと思うので使う)が、私が考えていたものよりも遥かに、いや若干高いのだ。というより、私のレベリング設定が甘めで、Fの集団のレベリングがきっちりかっちりしている、と思った方が良いだろう。もちろん、プレイングも含めて。そしてこんなことを書き連ねられることについては触れないで欲しい。
というわけで今回は構築戦もEDHも未熟者の私と、EDH大好き、Fの集団の方々との思考回路の違いを、未熟者視点から考察していきたい。ちなみにFの集団の方々には無許可である。今度なんかパックでも差し入れようかと思ってはいる。
~個々人の考察に入る前に~
あらかじめ書いておかないと余計な誤解を招く可能性があるので先に書いておくが、これから考察していく方々は全員
・私よりもmtgが上手で
・私よりもEDHが上手な
・私よりもカードやコンボへの造詣が深い
人たちである。つまり、私が現段階で(多分この人の思考回路はこうだろうな)と考えたことが、的を射ていないとんちんかんな考察の可能性がある、ということだ。小学校低学年の子が就職活動がなかなか終わらない大学4年生について、夏休みの自由研究で考えてみた、ぐらいのライトな目線で是非見て欲しい。
また、今回は「どうやったら彼らに勝てるのか?」を考えたりはしない。むしろ「彼らにあって私に足りないものはなんなのか」を注意深く探っていくこととする。
~未だ思考回路が全く読めない人たち~
此処では私がEDHで卓を囲んでいて(あ、これ解答全く分かんねぇ、どうしよ)と度々なる3名について考察していく。具体的な個人名は避けたいのであえて
①師範
②Kさん
③Tさん
とする。お三方については現段階の私では本当に思考回路が追いつかないことが多く、卓を囲んだらとりあえず要チェックをする。チェックといっても思考停止してトレパンし続けるわけではなく、
・どんなコンボや勝ち筋を決めに行くのか(カードに対する造詣を深めたりコンボのラッチを増やす)
・相手の驚異に対してどう対処するのか(どこまでを通してどこから対処するのか、プレイヤースキルの見本とする)
と言う意味でのチェックである。といいつつTさんに関しては思考停止してトレパンをしている。私がトレパンしてても上記2つが見られる可能性が高いからだ。
①師範:こちらがテンパイじゃないとワンチャンも無いのでは?
構築戦もEDHもそう思わせる位の 修羅
それが師範に対する私の印象である。ちなみに私が複数回戦ったことのある人でこう思うのは師範と先生と番長さんの3名だけである。他の方には申し訳ないが(ワンチャンいける!)と思ってたり、勝ち負けよりも(mtg楽しい!!)という気持ちを優先している場合が多い。
今は公式に封印されてしまったモダン親和を駆る彼の姿は正に鬼神であり、明確に、そして貪欲に勝利だけを追求するハンターである。
今回6名+αの考察を予定しているが、恐らくその中でもプレイヤースキルが1.2を争うくらい高い。こんなことを書くと他の方から批判ががっつりくるかもしれないが、きちんと理由がある。それは
・自分の勝利を追求しきれる(コンボを決めに行くと決めたら振り切れる)
・相手の脅威の芽をきっちり摘み取れる(盤面のケアやヘイト管理が上手い)
・デッキを選ばない(アグロ、コンボ、コントロールと一通り高水準で回せる)
・楽しさを共有できる
という四点すべてが揃っていることだ。修羅や鬼神と評した人間に対して楽しさを共有とはどういうことだ?という風に思うかもしれないが、EDHで最も虚無な時間は対戦相手が何かしらで度を超した長考に入ったときと私はしばしば感じる(あくまで個人の感想)。ただ、師範は長考が殆ど無い。カードゲームが上手いということが一目で分かるその所作一つ一つ、カードをサーチする手際の良さ、脅威に対する対応の早さで白飯が食える位には師範のプレイングは洗練されている(もちろんEDHでよくある政治的な話やフリートークの暴言も楽しい要素に含まれる)。お互いがストレスフリーにカードゲームを出来る状況を作り出すことで、師範は楽しさを共有させてくれる。背中で語る、に通ずるのかもしれない。
自分の勝利を追求しきれるというのは彼のスパイク性を示している。単純に勝率が25%のゲームで自分の勝利のみを追求することが出来る人間は意外と少ない(みんなそれぞれの勝利を目指してるんだけどね)。彼からよく発せられる「先に決める(オブラートに包んだ表現をさせて頂いてます)」という一言はまさしく【余計な妨害などを考えずに自分で何とかして勝つ】という彼の中にあるスイッチを入れる為の合い言葉なのだろう。事実そこからマジで決めにかかる。
相手の驚異の芽を摘み取る能力も高く、ヘイト管理が抜群に上手い、故にどんなデッキでも一通り高水準で回せるそのスペックの高さにカードゲーム女子も思わずキュンとしちゃうこと間違いないのだ。ただし付き合ったらマナベースの話で殴り合いのケンカになりそうな気もする。この人のプレイングは後ろで見ていたいと心から思える人の一人だ。
②Kさん:圧倒的知識量と学習能力の高さ
正直Kさんとは日取りが合わず、あまり卓を囲んだことがない(故に彼の考察については予想である~だろう、や~かもしれないという語尾が多くなる)のだが、それでもわかる、この人はEDHフリークだと。
おそらくだが知識量が他の方と比較して多く、そして知らないものに対して学習して次に活かす、という意欲が物凄く高いのだろう。そう感じるのは、私のデッキに入るようなマイナー寄りのカードに対しても「それなにするの?」と質問されるからだ。そして次に「なるほど、良いカードだね」という類の言葉を発する。
最初聞いたときは「あ、この人私の変なデッキに入ってる変なカード褒めてくれる!優しい!!」と思っていたのだが(事実彼は優しい。師範を修羅と評すなら彼はさながら弥勒菩薩といったところか、いつもニコニコされている。表面しか見ていないのでもしかしたら裏面は般若かもしれない)、彼の知識量と学習能力の高さを考慮に入れると、この一文の中には
(あ、そんな能力なんだ、ということはジェネラルAとは親和性があるな、○○に対しての応手としての価値もあるかもしれない)という彼の知識と紐付けをした上での「なるほど、良いカードだね」なのかもしれないだとしたら末恐ろしい。
Kさんのようなタイプの人はカードゲームに限らず一定数存在すると思っている。そして私が思うことは1つ、【この人の知識量に追いつくことはあっても追い抜くことはない】ということだ。
こんな未熟者PWの私でも、必死に食らいつけば彼の知識量に追いつく可能性はあるかもしれない。しかし、彼の紐付ける力、つまりは応用力や新たな情報をインプットする意欲を真似することは難しく、何よりその"必死に食らいつく"という過程にどれだけの時間と労力をかけなければならないのか、筆舌に尽くしがたい。
もちろん、彼の知識量と学習能力はそのままプレイングに反映されている。彼もまた師範と同じく大抵のデッキを一通り高水準で回せる人間なのだろう。言語化は難しいが、師範とは違った軸のコンボであったりシナジーを好む様に見えるのも、また面白い。
③Tさん:青はとりあえず殴っても問題ない、を教えてくれた人
全ての青を握るEDHプレイヤーに一言謝ることがあるとすれば、私は青かったらとりあえず殴ってみる、なぜなら青は「多少殴っても問題ない色」だと思ってしまっているからだ。そしてその原因の9割はこの人だと思っている。
TさんのTは某私に似ているPWからきている。彼の愛機、【時間の大魔道士、テフェリー】は私が初めて体感したcEDHであり、ある程度EDHにどっぷりつかっている人間ならTさんが何を狙って勝ちにいくのか分かってしまうだろう。私も既に分かっている。
しかし、それでも止められない。分かっていても止められない、ということがどれほどワンサイドゲームなことか想像に難くないだろう。
彼の素晴らしいところは自分との対話を完全に済ませていることだ。1つの相棒をひたすらに回し続ける、というのは習熟度の向上に直結する。
私はかつてギターの音作り(実はギターを弾いている。今や初心者に毛が生えた程度ではあるが昔はそれなりに色々出来た)の仕方を本気で聞かれた際に、先ず己との対話を済ませてからにして欲しい、と一度突き放すことをした。それに疑問を抱く人間も多かったが理由をちゃんと聞いてくれる人たちにはしっかり納得をさせてきた。ここからギターにおける持論を展開するがしっかりmtgに帰ってくるから安心して欲しい。
先ず自分のギターはどんなタイプなのか、形だけでもストラトキャスター(最も有名なギターの形で、エレキギターといわれて4割はこの形を連想すると思う。有名な使用者はジミヘン)、レスポール(こちらも有名、4割はこの形を連想する、有名な使用者は平沢唯、他のギターで残りの2割)テレキャスター(布袋、アベフトシ)、ジャズマスター(田淵ひさ子)、ジャガー(カートコバーン)、SG(ホリエアツシ)、セミホロウ(エルレの生方)等々、種類だけでも数十種類ある。更にそこに使用しているピックアップ(音を拾う装置)、ボディの木材、ネック(左手で握る弦張ってある棒)の木材、指板に使われる木材、張ってある弦の種類にそれを張ってからどれ位時間が経ったのか(弦は劣化する)、更に細かくしてくとキリが無いのだが、要はギター単体でもそこまで違いが出るのだ。そこに使用しているシールド(ギターからアンプ、もっと簡単に言えばスピーカーまでを繋げる線)はなんなのか、何個エフェクター(音に色々効果を付与する、歪ませたり、こだまさせたり色々ある)を繋ぐのか、使うアンプは何なのか、機材だけでもこれだけの要素があり、私が使っているものと同じものは何一つ無いのだ(市販されているものでも新品と使用したもので経年劣化をしたり、作られた年代で音が違う場合がある)。
ここに自分の技術というものを考慮しなければならなくなる。例えばだが、これからギターを始める中学生がプロギタリストの機材を使わせてもらったとして、プロギタリストと同じ音が出るのか?答えはノーだ。弦を弾く強弱や角度、押弦した指に加える力、何の気なしに(いい音だなー)と聴いている音源やライブの演奏から流れる一音一音に、その人の血のにじむ努力が宿っている。
つまり、自分が今持っている機材や技術(省いたが、演奏する環境も視野に入れる)を俯瞰して(こういう状態だ)ということを理解した上で○○のような音にしたい、○○のコピーをするから近い音を作りたい、ということを考え始めないと、そこに至るまでのプロセスをどこから始めるべきか分からないのだ。もっとどぎつい言い方をすれば、まずスタートラインにすら立てていない。初期のアジカンの音作りをするのに、レスポールとSSSのストラトでは始発点がそもそも違うし、ドラ○もんのとっても大好き○○えもんのイントロ(教則本にも載るくらい?いや載ってたか?兎に角有名な練習フレーズ)を弾けるようになるのにパワーコード(一番簡単な和音)しか弾けない人とインギーの曲が一通り弾ける人とでは必要な時間数が絶対違うのだ。
自分では変更できない(厳密に言えば出来るが基本その作業は練習や演奏しながらやるものではない)機材と常に変化する自分の技術、それぞれの現在地を確認出来てはじめて自分の思い描く音作りのスタートラインに立てると私は考えている。スタートラインに立てなのならば、やることは自ずと見えてくるはずだ。とここまでなんのこっちゃと思ってた方々お待たせしました。mtgに戻ります。
このクソ長い駄例はほぼそのままmtgに置き換えられる。自分が使うデッキは、統率者はなんなのか、入っているカードはどんな効果でどんな使い道があるのか、土地は、マナファクトは、ドローは、サーチは、妨害は、コンボは、勝ち筋はetc...試合中は変更できない60枚ないし100枚のカードの意義を完璧に理解した上で、手札にあるもの、ライブラリに眠っているもの、墓地にあるもの、そこから勝つためにはどうすれば良いのかという道筋をパターン化する努力、対戦相手からの驚異に対する考え方や妨害の乗り越え方。彼が青いデッキを回すとき、そういった修練が素人目にもはっきりと見える。淡々とプレイして無限コンボに繋げるその様は初見の時は(は?なにそれ?)と思ってしまったが、緑単信心を100回した今なら分かる。基本土地以外1枚しか入れられないEDHという環境でその対話を済ませた、という努力は最早芸術なのだ。
故に彼の件のデッキを回す姿はシャープ過ぎる、カジュアルでEDHを遊ぶプレイヤーには理解されないのかもしれない。しかし、だからこそ彼のプレイには一見の価値があるし、私はこれからも彼と卓を囲んだら真っ先に彼を殴るか妨害する。
ただ、彼は殴り系の統率者には非常に相性が悪く、本人も自覚があり基本握らないが、普段あれだけスタイリッシュにデッキを回す彼がモタモタしている様は思わず笑いがこぼれる位面白いのでこちらも一見の価値がある。
~何となく思考が読める人たち~
ここでは新たに3名について考察するが、先にあげた3名に劣っているかというと決してそういうわけではなく、どちらかといえば「思考回路が私自身と近い側面がある、だから何となく何考えてるかわかるし組みしやすい」といった方が正しい。此処でも便宜上
④S氏
⑤Gさん
⑥Rさん
と表記していく。S氏とは一体何者なのか、、、
④S氏:村は焼かせてもらう。慈悲は無い
S氏といえば村、村といえばS氏。それぐらいS氏といえば沢山村の住人を出してワラワラしているイメージだし、構築でもEDHでもコンボやシナジーが大好きな印象だ。また、mtgに対しても造詣が深く、技術的にもかなりハイスペックなことは間違いない。
彼の思考回路と自分とで通ずる部分は何か、それは予防線の張り方だ。勿論その予防線のクオリティはS氏の方が遥かに高いのだが。そしてその要素が先にあげた3名との決定的な違いとも言える(違いは決して優劣というわけではない)。
先にあげた3名は良くも悪くも勝負をキメに行くと決めたら最低限の妨害を視野に入れつつキメに行く所謂ストロングスタイルを地でいき、それを貫けるタイプなのに対して、S氏は予想されうる最大最多の妨害を考慮した上で動く、タイルを一面一面叩いてから慎重に前に進む超慎重派なのだ。道が安全と叩ききって完全に分かった上で「ワンチャン繋がるか?」とかいってコンボを見切り発車させるが、その成功率が高いのは他でもなく彼のその性格によって、しっかりと下地を敷いているからだ。彼がそれを自覚しているかは定かではない。
故に彼の構築メソッドやイマジネーションは常にレスラー気質だ。相手の動きを受けた上で自分の動きでそれを上回る、そういったタフガイな素質を非常に感じる。
そしてこれは最近知ったのだが、彼のサーチは相手の動きを全て読み切った上で行われている。四人対戦で三人の動きを予想するのは至難の業だが、それを彼はやってのける(というか後ろで見てて初めて知った)。今まで彼のサーチが非常に長いことをシガー休憩と勘違いしていたことを謝罪したい。
ただ、彼もまた一通り高水準で大抵のデッキを回せる一人だと思うが、高速コンボ系のデッキに関しては無意識のレベルで彼らより一手遅くなると考えられる。それは技術云々よりも上述した慎重な性格に起因しており、良く言えば見切り発車でも万全を期したい完璧主義なのだ。
ただ、それは決して悪いことではなく、むしろフィニッシュのテンポはオールインしてくる高速コンボより1つ2つ遅くなるが、器用に立ち回れる(その分器用貧乏に陥りやすい)デッキを回すのが得意な質実剛健なタイプとも言える。
⑤Gさん:青き童顔のダークホース
彼は常識人の皮を被った変態(褒め言葉)だとおもっていた。実際は変態の皮を被った常識人(変態の皮を被っている時点で常識人かどうかは甚だ怪しくはあるが)だった。彼が変態なのか常識人であるのかはさておき、今回考察する6人+αの中で最もツラの皮が厚い人間だ。普段羊のようにおとなしいが突然狼になるまさしくロールキャベツ系男子(もはや死語)な彼はある種思考回路が読めないのだが、それでも何となく読めてしまうのは一重にTさんの時に説明した【習熟度】と彼の好奇心によるところが大きい。
Gさんは無意識にコツコツ階段を登っていく人間だと思っている(私はよく1段抜かす)。トライ&エラーの繰り返しによって得た経験値、それが彼の強さの背骨になっている。
百聞は一見に如かず、とは良くいったものだ。基本的に死にゲーであるEDHと彼のこの性格はマッチしており、出されて良いもの、悪いものというのを肌で感じて次に活かす、ということを着実に実践していく。そして次はそれを抑えられるようにする。死んだ分だけ強くなるなんてどこかの少年誌の世界観のようだが、事実彼が長期間回しているデッキは(大きなテコ入れが入らない限り)かなりの勝率を誇っていることからも証明できるだろう。そして殴りもコンボも出来る。
彼は正直これから年を重ねるごとに私の思考回路では読めなくなってくるのだと思う。それくらい可能性の獣。鍛練を積んだ彼の青いイカは、彼の習熟度も含めて高速コンボに一矢報いる位の気概の溢れる一品だ。
ただ、彼は意外と「あれもしたいこれもしたい」な人でもある。発想力が豊かなことは彼の魅力でもあるが同時に私に思考を読ませてくれる良心とも言える。先にあげたように習熟度が高くなったものに対しては現段階の私ではつけいる隙が見当たらないのだが、そうでは無い場合彼は新たに作ったデッキで「死にゲー」を始める。彼はmtgでロックマンも出来る凄い人間なのだ。そしてその期間こそ私が彼の思考回路を盗む時間となる。彼が最近組んだレガシーの相手になりたいのは(9割5分mtgしたいからだが)、彼が手の付けられない化け物になる前に彼の思考回路を盗んでおきたいからだ。
⑥Rさん:「ぼくよくわかんなぁい!」こそ、彼がよく分かる一文
Rさんはこれまであげた5名とは根本的なスタンスが違うと考えている。良くも悪くも前述の彼らはEDHにおける【フェア】をやりたいはずなのだ。それに対して彼は【アンフェア】をやりたい、ように見える。
何が言いたいのか、彼は場荒らしの天才なのだ。彼はスマートでスタイリッシュなコンボ戦ではなく混戦乱戦を好むように感じる。しかもそれは「良くわかんねえけど自分負けそうだから抹消撃つわ」みたいなただゲームをグダらせる為のものではなく、混戦になった上で自分が勝ちにいく、という明確な意志があるものなのだ。ある種最も冷静で計算高く、全員茨道に強制連行して、自分だけ芝刈り機を持っていき、そして全員に「ぼくよくわかんなぁい!」とニヤニヤしながら吐き捨てる、そんな彼のやり口は実に素晴らしい。結果よりも過程を重んじる、ということも許されるべきなのだ。なぜなら、Commander is for funなのだから。
彼の素晴らしいところは割り切っているところだ。出来ないものに対してはとことん付き合わないし、それで負けるなら仕方ないと切り捨てる。未練たらしい私には到底出来ない(こんなくそ長い駄文書く辺り、面倒くさいって分かるでしょう?)のだ。
そして彼と私の思考回路の共通点は【場荒らし】である。EDHをこれまで、10個以上組んできてはっきりと分かったが、私は高速コンボより盤面をグチャグチャにするカードが大好きなのだ。故に相手が面倒くさそうに苦虫をかみつぶしたような顔を見るとゾクゾクする。これは病気でもなんでも無く、カードゲームをやる私の思考回路によるものなのだ。
だから彼のやりたいことは理解できるし、彼の構築は私にとって参考になる。ある種私が一番模範としなければならない人はこの人なのかもしれない。師範にあれだけこき下ろされてもニヘラと笑える心の広さも学びたい。
~私のこれからについて、に入る前に~
先に6名+αの考察をする、と述べていたが、その+αについて考察していく。何故7名としなかったのか、それは私と+αとが面識が殆ど無く、彼ら6名と同列に考えることが難しいことと、同時に彼ら6名が+αと同列に考察されることを決して良く思わないと既に知っているからである。そんな人物を何故考察しなければならないのか。それは別なコミュニティの人、つまりは知らない人と卓を囲んだときに(あ、こういう人もいるよな)と思えるようにするためである。要は「それ、ウチのシマじゃノーカンだから」なんてものは仲間内でしか通用しないものであり、公式のレギュレーションとルール、環境的なマナーを冒していなければ基本的に盤面上は何をしても良いのがカードゲームである。また、人づてに聞いた話というのはその人の主観が入る。いじめの被害者と加害者で起きた事象に対して見方が変わるのと同じだ。故に極力フラットに文章化しておきたい、という理由もある。故にこれまでの6人に対しては私の主観がありありと垣間見えたが、そういったことはせず、粛々と考察していきたい。また、+αとのコミュニケーションについては一切触れないものとする。
+αの本質はスパイクとジョニーの比率が1:1の割合で出来ている。自分の勝利のみを追求しつつ、自分の好む勝利の過程を選ぶ傾向が強い。故に彼の選択肢は常に自分が勝つためか、負けないためかの2択である。
この選択肢の狭さはEDHにおいては非常に危険と言える。なぜなら、【自分】が主語になっている時点で、どちらを取っても相対的に周りからのヘイトが上がるのだ。悪目立ちするというのはEDHでは自殺行為に等しい。
次に、場当たり的な場合が非常に多い。要は自分の動きしか考えていないため、盤面を予期していないケースが多いのだ。その結果何が起こるか、無計画なリセットである。
別にリセット、つまり全体除去や場荒らしについては否定はしないし、自分が勝つための選択肢として選ぶ分には何一つ問題ない。しかし、無計画、というのは自分の勝算を度外視している、ということである。+αとしては自分が負けないための選択を取ったに過ぎないのだが、此処でも相対的にヘイトを上げている。ここから何が起きるのか、リセットされても尚止まらないコンボでも無ければ、更地からの魔王戦である。
ここから何か学びを得たかといえば、ヘイト管理というものがいかに大切か、ということである。EDHを始めたての頃、師範が私に口を酸っぱくして説いてくれたことは、EDHをする上でとても重要なことであったのだ。
~私のこれからについて~
私がこれから何をしなくてはならないのか。それは私のいるコミュニティへの考え方のブラッシュアップ、そしてそれに伴うデッキの組み直しである。
私のいるコミュニティは私の目線から見れば限りなくcEDHに近いものである。3~5キルが当たり前に存在する高速環境。件のお店という、不特定多数が訪れることを考慮したデッキを握らなくなったFの集団の本気、それに私は立ち向かっていきたい。それは私の意志である。故に単色EDHは崩す可能性が高いため、赤と緑については此処にリストだけ残しておく。
~赤単、アクームの怒り、モラウグ~
土地34
山23
Great Furnace
背骨岩の小山
虹色の眺望
進化する未開地
広漠なる変幻地
無限地帯
聖遺の塔
屍肉あさりの地
ならず者の道
作戦室
オラーヅカの拱門
マナ加速18
Lotus Bloom
永遠溢れの杯
太陽の指輪
秘儀の印鑑
緋色のダイアモンド
精神石
思考の器
連合の秘宝
磨滅したパワーストーン
スランの発電機
金粉の水連
かごの中の太陽
捨て身の儀式
猿人の指導霊
ジェスカの意志
煮えたぎる歌
アイレンクラッグの妙技
反逆の先導者、チャンドラ
妨害18
汚損破
削剥
ラトゥーラの指令
鋳隗かじり
By force
火山の流弾
焼け付く双陽
連鎖反応
破滅の刻
冒涜の行動
映し身人形
鋼のヘルカイト
隕石ゴーレム
赤霊破
余韻
二重詠唱の魔道士
月の大魔術師
破滅
統率者サポート11
オーガの戦駆り
焦熱の解放
統率者の板金鎧
影槍
エンバレスの宝剣
熱情
パーフォロスの槌
青銅血のパーフォロス
つややかな雄鹿
真面目な身代わり
ギラプールの宇宙儀
ビーター、フィニッシャー9
鍛冶で鍛えられしアナックス
深海艦隊の剣術屋
港を滅ぼす者
巣ごもりドラゴン
黄金架のドラゴン
原初の嵐、エターリ
炎の大口、ドラクセス
暴動
荒廃鋼の巨像
無限コンボ
ケッシグの罠師、アレイナ
威圧の杖
反復連射
※パワー5以上のクリーチャーが着地すると、アレイナから赤マナが5点以上でる。威圧の杖の能力で4マナ使いアレイナと杖をアンタップ、以下繰り返しで無限マナ、無限ドロー、この状態で反復連射がありクリーチャーが攻撃していたら以降唱えては墓地から回収して無限3点ダメージ
ドロー、サーチ6
ゴブリンの技師
安堵の再会
胸躍る可能性
ヴァラクートの覚醒
災難の輪
輪の大魔術師
~緑単、巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス
土地33
森27
英雄の鍛錬所
無限地帯
カーンの拠点
聖遺の塔
オパールの宮殿
マナ加速23
太陽の指輪
連合の秘宝
東屋のエルフ
エルフの神秘家
ラノワールのエルフ
フィンドホーンのエルフ
ティタニアの僧侶
培養ドルイド
水蓮のコブラ
むら気な長剣歯
ファーティリド
楽園の拡散
繁茂
芽ぐみ
踏査
Nature´s Lore
三顧の礼
探検
Kodama´s Reach
耕作
スカイシュラウドの要求
豊穣の力線
野生語りのガラク
妨害8
Carpet of Flowers
貯め込み屋のアウフ
Lignify
クローサの掌握
再利用の賢者
Beast Within
活性の力
恭しき沈黙
ドロー、サーチ、リカバリー9
イトリモクの成長儀式
ガラクの蜂起
より良い品物
調和
戦闘マンモス
リシュカーの巧技
英雄的介入
永遠の証人
Nissa,Vital Force
カウンターを乗せるもの12
オゾリス
ナイレアの弓
狩りに喚ばれしレナータ
キヅタ小径の住人
発見の道
巨森の波動
忠実な守護者
Verdurous Gearhulk
世界を揺るがす者、ニッサ
群れの力
ゼンディカーの報復者
グレートヘンジ
カウンターが乗るもの6
マナ喰らいのハイドラ
舌長ハイドラ
全てを取り込むもの、スラーク
大食のハイドラ
頭巾被りのハイドラ
起源のハイドラ
カウンターを増やすもの2
空想小僧、ピール
Evolution Sage
ビーター、フィニッシャー6
巨大猿、コグラ
凶暴な見張り、ガーゴス
クローサの心胆、カマール
終末の祟りの先陣
頂点壊滅獣
起源の波
~終わりに~
今回上げた6名+αの内誰かから「この部分は公開を控えて欲しい」といわれたらその部分は削除する気でいる。此処から下の余白には改訂増補の記録を記入していくこととしよう。ストリクスヘイブンが発売された。また新たな環境を楽しみつつ、お互い良きmtgライフを。
とはいつまで言って良いものだろうか。先日中学校の同級生と偶然の再会をしてからそんなことを考えている。当時野球部で常に丸刈りだった彼の髪は少し伸びたが、その飄々とした口ぶりは私を十数年前にタイムスリップさせるには十分すぎる要素であった。ここから素敵な物語が始まることはない。そんなことを此処に記しにきたわけでは無いのだ。私は自分で作った階段を全て登りきった。
単色EDH5色コンプリート。私にしてはかなりの期間を費やして作成してきた。完成度は個人的にはかなり満足のいく、いや正確には満足をしていた出来で、最寄りのお店の交流会に持っていっても問題ない(=最低限戦えるor楽しめる)デッキではあると思う。
ただ、私はある1つの思い違いをしていたことに気づかされた。それは、私が主戦場としたいと思っている、件のお店で知り合ったFの集団(また呼名が変わったな)、そのコミュニティにおけるEDHの平均レベリング(最近規定された線引きだが、不特定多数が見るという点で使った方が理解しやすいと思うので使う)が、私が考えていたものよりも遥かに、いや若干高いのだ。というより、私のレベリング設定が甘めで、Fの集団のレベリングがきっちりかっちりしている、と思った方が良いだろう。もちろん、プレイングも含めて。そしてこんなことを書き連ねられることについては触れないで欲しい。
というわけで今回は構築戦もEDHも未熟者の私と、EDH大好き、Fの集団の方々との思考回路の違いを、未熟者視点から考察していきたい。ちなみにFの集団の方々には無許可である。今度なんかパックでも差し入れようかと思ってはいる。
~個々人の考察に入る前に~
あらかじめ書いておかないと余計な誤解を招く可能性があるので先に書いておくが、これから考察していく方々は全員
・私よりもmtgが上手で
・私よりもEDHが上手な
・私よりもカードやコンボへの造詣が深い
人たちである。つまり、私が現段階で(多分この人の思考回路はこうだろうな)と考えたことが、的を射ていないとんちんかんな考察の可能性がある、ということだ。小学校低学年の子が就職活動がなかなか終わらない大学4年生について、夏休みの自由研究で考えてみた、ぐらいのライトな目線で是非見て欲しい。
また、今回は「どうやったら彼らに勝てるのか?」を考えたりはしない。むしろ「彼らにあって私に足りないものはなんなのか」を注意深く探っていくこととする。
~未だ思考回路が全く読めない人たち~
此処では私がEDHで卓を囲んでいて(あ、これ解答全く分かんねぇ、どうしよ)と度々なる3名について考察していく。具体的な個人名は避けたいのであえて
①師範
②Kさん
③Tさん
とする。お三方については現段階の私では本当に思考回路が追いつかないことが多く、卓を囲んだらとりあえず要チェックをする。チェックといっても思考停止してトレパンし続けるわけではなく、
・どんなコンボや勝ち筋を決めに行くのか(カードに対する造詣を深めたりコンボのラッチを増やす)
・相手の驚異に対してどう対処するのか(どこまでを通してどこから対処するのか、プレイヤースキルの見本とする)
と言う意味でのチェックである。といいつつTさんに関しては思考停止してトレパンをしている。私がトレパンしてても上記2つが見られる可能性が高いからだ。
①師範:こちらがテンパイじゃないとワンチャンも無いのでは?
構築戦もEDHもそう思わせる位の 修羅
それが師範に対する私の印象である。ちなみに私が複数回戦ったことのある人でこう思うのは師範と先生と番長さんの3名だけである。他の方には申し訳ないが(ワンチャンいける!)と思ってたり、勝ち負けよりも(mtg楽しい!!)という気持ちを優先している場合が多い。
今は公式に封印されてしまったモダン親和を駆る彼の姿は正に鬼神であり、明確に、そして貪欲に勝利だけを追求するハンターである。
今回6名+αの考察を予定しているが、恐らくその中でもプレイヤースキルが1.2を争うくらい高い。こんなことを書くと他の方から批判ががっつりくるかもしれないが、きちんと理由がある。それは
・自分の勝利を追求しきれる(コンボを決めに行くと決めたら振り切れる)
・相手の脅威の芽をきっちり摘み取れる(盤面のケアやヘイト管理が上手い)
・デッキを選ばない(アグロ、コンボ、コントロールと一通り高水準で回せる)
・楽しさを共有できる
という四点すべてが揃っていることだ。修羅や鬼神と評した人間に対して楽しさを共有とはどういうことだ?という風に思うかもしれないが、EDHで最も虚無な時間は対戦相手が何かしらで度を超した長考に入ったときと私はしばしば感じる(あくまで個人の感想)。ただ、師範は長考が殆ど無い。カードゲームが上手いということが一目で分かるその所作一つ一つ、カードをサーチする手際の良さ、脅威に対する対応の早さで白飯が食える位には師範のプレイングは洗練されている(もちろんEDHでよくある政治的な話やフリートークの暴言も楽しい要素に含まれる)。お互いがストレスフリーにカードゲームを出来る状況を作り出すことで、師範は楽しさを共有させてくれる。背中で語る、に通ずるのかもしれない。
自分の勝利を追求しきれるというのは彼のスパイク性を示している。単純に勝率が25%のゲームで自分の勝利のみを追求することが出来る人間は意外と少ない(みんなそれぞれの勝利を目指してるんだけどね)。彼からよく発せられる「先に決める(オブラートに包んだ表現をさせて頂いてます)」という一言はまさしく【余計な妨害などを考えずに自分で何とかして勝つ】という彼の中にあるスイッチを入れる為の合い言葉なのだろう。事実そこからマジで決めにかかる。
相手の驚異の芽を摘み取る能力も高く、ヘイト管理が抜群に上手い、故にどんなデッキでも一通り高水準で回せるそのスペックの高さにカードゲーム女子も思わずキュンとしちゃうこと間違いないのだ。ただし付き合ったらマナベースの話で殴り合いのケンカになりそうな気もする。この人のプレイングは後ろで見ていたいと心から思える人の一人だ。
②Kさん:圧倒的知識量と学習能力の高さ
正直Kさんとは日取りが合わず、あまり卓を囲んだことがない(故に彼の考察については予想である~だろう、や~かもしれないという語尾が多くなる)のだが、それでもわかる、この人はEDHフリークだと。
おそらくだが知識量が他の方と比較して多く、そして知らないものに対して学習して次に活かす、という意欲が物凄く高いのだろう。そう感じるのは、私のデッキに入るようなマイナー寄りのカードに対しても「それなにするの?」と質問されるからだ。そして次に「なるほど、良いカードだね」という類の言葉を発する。
最初聞いたときは「あ、この人私の変なデッキに入ってる変なカード褒めてくれる!優しい!!」と思っていたのだが(事実彼は優しい。師範を修羅と評すなら彼はさながら弥勒菩薩といったところか、いつもニコニコされている。表面しか見ていないのでもしかしたら裏面は般若かもしれない)、彼の知識量と学習能力の高さを考慮に入れると、この一文の中には
(あ、そんな能力なんだ、ということはジェネラルAとは親和性があるな、○○に対しての応手としての価値もあるかもしれない)という彼の知識と紐付けをした上での「なるほど、良いカードだね」なのかもしれないだとしたら末恐ろしい。
Kさんのようなタイプの人はカードゲームに限らず一定数存在すると思っている。そして私が思うことは1つ、【この人の知識量に追いつくことはあっても追い抜くことはない】ということだ。
こんな未熟者PWの私でも、必死に食らいつけば彼の知識量に追いつく可能性はあるかもしれない。しかし、彼の紐付ける力、つまりは応用力や新たな情報をインプットする意欲を真似することは難しく、何よりその"必死に食らいつく"という過程にどれだけの時間と労力をかけなければならないのか、筆舌に尽くしがたい。
もちろん、彼の知識量と学習能力はそのままプレイングに反映されている。彼もまた師範と同じく大抵のデッキを一通り高水準で回せる人間なのだろう。言語化は難しいが、師範とは違った軸のコンボであったりシナジーを好む様に見えるのも、また面白い。
③Tさん:青はとりあえず殴っても問題ない、を教えてくれた人
全ての青を握るEDHプレイヤーに一言謝ることがあるとすれば、私は青かったらとりあえず殴ってみる、なぜなら青は「多少殴っても問題ない色」だと思ってしまっているからだ。そしてその原因の9割はこの人だと思っている。
TさんのTは某私に似ているPWからきている。彼の愛機、【時間の大魔道士、テフェリー】は私が初めて体感したcEDHであり、ある程度EDHにどっぷりつかっている人間ならTさんが何を狙って勝ちにいくのか分かってしまうだろう。私も既に分かっている。
しかし、それでも止められない。分かっていても止められない、ということがどれほどワンサイドゲームなことか想像に難くないだろう。
彼の素晴らしいところは自分との対話を完全に済ませていることだ。1つの相棒をひたすらに回し続ける、というのは習熟度の向上に直結する。
私はかつてギターの音作り(実はギターを弾いている。今や初心者に毛が生えた程度ではあるが昔はそれなりに色々出来た)の仕方を本気で聞かれた際に、先ず己との対話を済ませてからにして欲しい、と一度突き放すことをした。それに疑問を抱く人間も多かったが理由をちゃんと聞いてくれる人たちにはしっかり納得をさせてきた。ここからギターにおける持論を展開するがしっかりmtgに帰ってくるから安心して欲しい。
先ず自分のギターはどんなタイプなのか、形だけでもストラトキャスター(最も有名なギターの形で、エレキギターといわれて4割はこの形を連想すると思う。有名な使用者はジミヘン)、レスポール(こちらも有名、4割はこの形を連想する、有名な使用者は平沢唯、他のギターで残りの2割)テレキャスター(布袋、アベフトシ)、ジャズマスター(田淵ひさ子)、ジャガー(カートコバーン)、SG(ホリエアツシ)、セミホロウ(エルレの生方)等々、種類だけでも数十種類ある。更にそこに使用しているピックアップ(音を拾う装置)、ボディの木材、ネック(左手で握る弦張ってある棒)の木材、指板に使われる木材、張ってある弦の種類にそれを張ってからどれ位時間が経ったのか(弦は劣化する)、更に細かくしてくとキリが無いのだが、要はギター単体でもそこまで違いが出るのだ。そこに使用しているシールド(ギターからアンプ、もっと簡単に言えばスピーカーまでを繋げる線)はなんなのか、何個エフェクター(音に色々効果を付与する、歪ませたり、こだまさせたり色々ある)を繋ぐのか、使うアンプは何なのか、機材だけでもこれだけの要素があり、私が使っているものと同じものは何一つ無いのだ(市販されているものでも新品と使用したもので経年劣化をしたり、作られた年代で音が違う場合がある)。
ここに自分の技術というものを考慮しなければならなくなる。例えばだが、これからギターを始める中学生がプロギタリストの機材を使わせてもらったとして、プロギタリストと同じ音が出るのか?答えはノーだ。弦を弾く強弱や角度、押弦した指に加える力、何の気なしに(いい音だなー)と聴いている音源やライブの演奏から流れる一音一音に、その人の血のにじむ努力が宿っている。
つまり、自分が今持っている機材や技術(省いたが、演奏する環境も視野に入れる)を俯瞰して(こういう状態だ)ということを理解した上で○○のような音にしたい、○○のコピーをするから近い音を作りたい、ということを考え始めないと、そこに至るまでのプロセスをどこから始めるべきか分からないのだ。もっとどぎつい言い方をすれば、まずスタートラインにすら立てていない。初期のアジカンの音作りをするのに、レスポールとSSSのストラトでは始発点がそもそも違うし、ドラ○もんのとっても大好き○○えもんのイントロ(教則本にも載るくらい?いや載ってたか?兎に角有名な練習フレーズ)を弾けるようになるのにパワーコード(一番簡単な和音)しか弾けない人とインギーの曲が一通り弾ける人とでは必要な時間数が絶対違うのだ。
自分では変更できない(厳密に言えば出来るが基本その作業は練習や演奏しながらやるものではない)機材と常に変化する自分の技術、それぞれの現在地を確認出来てはじめて自分の思い描く音作りのスタートラインに立てると私は考えている。スタートラインに立てなのならば、やることは自ずと見えてくるはずだ。とここまでなんのこっちゃと思ってた方々お待たせしました。mtgに戻ります。
このクソ長い駄例はほぼそのままmtgに置き換えられる。自分が使うデッキは、統率者はなんなのか、入っているカードはどんな効果でどんな使い道があるのか、土地は、マナファクトは、ドローは、サーチは、妨害は、コンボは、勝ち筋はetc...試合中は変更できない60枚ないし100枚のカードの意義を完璧に理解した上で、手札にあるもの、ライブラリに眠っているもの、墓地にあるもの、そこから勝つためにはどうすれば良いのかという道筋をパターン化する努力、対戦相手からの驚異に対する考え方や妨害の乗り越え方。彼が青いデッキを回すとき、そういった修練が素人目にもはっきりと見える。淡々とプレイして無限コンボに繋げるその様は初見の時は(は?なにそれ?)と思ってしまったが、緑単信心を100回した今なら分かる。基本土地以外1枚しか入れられないEDHという環境でその対話を済ませた、という努力は最早芸術なのだ。
故に彼の件のデッキを回す姿はシャープ過ぎる、カジュアルでEDHを遊ぶプレイヤーには理解されないのかもしれない。しかし、だからこそ彼のプレイには一見の価値があるし、私はこれからも彼と卓を囲んだら真っ先に彼を殴るか妨害する。
ただ、彼は殴り系の統率者には非常に相性が悪く、本人も自覚があり基本握らないが、普段あれだけスタイリッシュにデッキを回す彼がモタモタしている様は思わず笑いがこぼれる位面白いのでこちらも一見の価値がある。
~何となく思考が読める人たち~
ここでは新たに3名について考察するが、先にあげた3名に劣っているかというと決してそういうわけではなく、どちらかといえば「思考回路が私自身と近い側面がある、だから何となく何考えてるかわかるし組みしやすい」といった方が正しい。此処でも便宜上
④S氏
⑤Gさん
⑥Rさん
と表記していく。S氏とは一体何者なのか、、、
④S氏:村は焼かせてもらう。慈悲は無い
S氏といえば村、村といえばS氏。それぐらいS氏といえば沢山村の住人を出してワラワラしているイメージだし、構築でもEDHでもコンボやシナジーが大好きな印象だ。また、mtgに対しても造詣が深く、技術的にもかなりハイスペックなことは間違いない。
彼の思考回路と自分とで通ずる部分は何か、それは予防線の張り方だ。勿論その予防線のクオリティはS氏の方が遥かに高いのだが。そしてその要素が先にあげた3名との決定的な違いとも言える(違いは決して優劣というわけではない)。
先にあげた3名は良くも悪くも勝負をキメに行くと決めたら最低限の妨害を視野に入れつつキメに行く所謂ストロングスタイルを地でいき、それを貫けるタイプなのに対して、S氏は予想されうる最大最多の妨害を考慮した上で動く、タイルを一面一面叩いてから慎重に前に進む超慎重派なのだ。道が安全と叩ききって完全に分かった上で「ワンチャン繋がるか?」とかいってコンボを見切り発車させるが、その成功率が高いのは他でもなく彼のその性格によって、しっかりと下地を敷いているからだ。彼がそれを自覚しているかは定かではない。
故に彼の構築メソッドやイマジネーションは常にレスラー気質だ。相手の動きを受けた上で自分の動きでそれを上回る、そういったタフガイな素質を非常に感じる。
そしてこれは最近知ったのだが、彼のサーチは相手の動きを全て読み切った上で行われている。四人対戦で三人の動きを予想するのは至難の業だが、それを彼はやってのける(というか後ろで見てて初めて知った)。今まで彼のサーチが非常に長いことをシガー休憩と勘違いしていたことを謝罪したい。
ただ、彼もまた一通り高水準で大抵のデッキを回せる一人だと思うが、高速コンボ系のデッキに関しては無意識のレベルで彼らより一手遅くなると考えられる。それは技術云々よりも上述した慎重な性格に起因しており、良く言えば見切り発車でも万全を期したい完璧主義なのだ。
ただ、それは決して悪いことではなく、むしろフィニッシュのテンポはオールインしてくる高速コンボより1つ2つ遅くなるが、器用に立ち回れる(その分器用貧乏に陥りやすい)デッキを回すのが得意な質実剛健なタイプとも言える。
⑤Gさん:青き童顔のダークホース
彼は常識人の皮を被った変態(褒め言葉)だとおもっていた。実際は変態の皮を被った常識人(変態の皮を被っている時点で常識人かどうかは甚だ怪しくはあるが)だった。彼が変態なのか常識人であるのかはさておき、今回考察する6人+αの中で最もツラの皮が厚い人間だ。普段羊のようにおとなしいが突然狼になるまさしくロールキャベツ系男子(もはや死語)な彼はある種思考回路が読めないのだが、それでも何となく読めてしまうのは一重にTさんの時に説明した【習熟度】と彼の好奇心によるところが大きい。
Gさんは無意識にコツコツ階段を登っていく人間だと思っている(私はよく1段抜かす)。トライ&エラーの繰り返しによって得た経験値、それが彼の強さの背骨になっている。
百聞は一見に如かず、とは良くいったものだ。基本的に死にゲーであるEDHと彼のこの性格はマッチしており、出されて良いもの、悪いものというのを肌で感じて次に活かす、ということを着実に実践していく。そして次はそれを抑えられるようにする。死んだ分だけ強くなるなんてどこかの少年誌の世界観のようだが、事実彼が長期間回しているデッキは(大きなテコ入れが入らない限り)かなりの勝率を誇っていることからも証明できるだろう。そして殴りもコンボも出来る。
彼は正直これから年を重ねるごとに私の思考回路では読めなくなってくるのだと思う。それくらい可能性の獣。鍛練を積んだ彼の青いイカは、彼の習熟度も含めて高速コンボに一矢報いる位の気概の溢れる一品だ。
ただ、彼は意外と「あれもしたいこれもしたい」な人でもある。発想力が豊かなことは彼の魅力でもあるが同時に私に思考を読ませてくれる良心とも言える。先にあげたように習熟度が高くなったものに対しては現段階の私ではつけいる隙が見当たらないのだが、そうでは無い場合彼は新たに作ったデッキで「死にゲー」を始める。彼はmtgでロックマンも出来る凄い人間なのだ。そしてその期間こそ私が彼の思考回路を盗む時間となる。彼が最近組んだレガシーの相手になりたいのは(9割5分mtgしたいからだが)、彼が手の付けられない化け物になる前に彼の思考回路を盗んでおきたいからだ。
⑥Rさん:「ぼくよくわかんなぁい!」こそ、彼がよく分かる一文
Rさんはこれまであげた5名とは根本的なスタンスが違うと考えている。良くも悪くも前述の彼らはEDHにおける【フェア】をやりたいはずなのだ。それに対して彼は【アンフェア】をやりたい、ように見える。
何が言いたいのか、彼は場荒らしの天才なのだ。彼はスマートでスタイリッシュなコンボ戦ではなく混戦乱戦を好むように感じる。しかもそれは「良くわかんねえけど自分負けそうだから抹消撃つわ」みたいなただゲームをグダらせる為のものではなく、混戦になった上で自分が勝ちにいく、という明確な意志があるものなのだ。ある種最も冷静で計算高く、全員茨道に強制連行して、自分だけ芝刈り機を持っていき、そして全員に「ぼくよくわかんなぁい!」とニヤニヤしながら吐き捨てる、そんな彼のやり口は実に素晴らしい。結果よりも過程を重んじる、ということも許されるべきなのだ。なぜなら、Commander is for funなのだから。
彼の素晴らしいところは割り切っているところだ。出来ないものに対してはとことん付き合わないし、それで負けるなら仕方ないと切り捨てる。未練たらしい私には到底出来ない(こんなくそ長い駄文書く辺り、面倒くさいって分かるでしょう?)のだ。
そして彼と私の思考回路の共通点は【場荒らし】である。EDHをこれまで、10個以上組んできてはっきりと分かったが、私は高速コンボより盤面をグチャグチャにするカードが大好きなのだ。故に相手が面倒くさそうに苦虫をかみつぶしたような顔を見るとゾクゾクする。これは病気でもなんでも無く、カードゲームをやる私の思考回路によるものなのだ。
だから彼のやりたいことは理解できるし、彼の構築は私にとって参考になる。ある種私が一番模範としなければならない人はこの人なのかもしれない。師範にあれだけこき下ろされてもニヘラと笑える心の広さも学びたい。
~私のこれからについて、に入る前に~
先に6名+αの考察をする、と述べていたが、その+αについて考察していく。何故7名としなかったのか、それは私と+αとが面識が殆ど無く、彼ら6名と同列に考えることが難しいことと、同時に彼ら6名が+αと同列に考察されることを決して良く思わないと既に知っているからである。そんな人物を何故考察しなければならないのか。それは別なコミュニティの人、つまりは知らない人と卓を囲んだときに(あ、こういう人もいるよな)と思えるようにするためである。要は「それ、ウチのシマじゃノーカンだから」なんてものは仲間内でしか通用しないものであり、公式のレギュレーションとルール、環境的なマナーを冒していなければ基本的に盤面上は何をしても良いのがカードゲームである。また、人づてに聞いた話というのはその人の主観が入る。いじめの被害者と加害者で起きた事象に対して見方が変わるのと同じだ。故に極力フラットに文章化しておきたい、という理由もある。故にこれまでの6人に対しては私の主観がありありと垣間見えたが、そういったことはせず、粛々と考察していきたい。また、+αとのコミュニケーションについては一切触れないものとする。
+αの本質はスパイクとジョニーの比率が1:1の割合で出来ている。自分の勝利のみを追求しつつ、自分の好む勝利の過程を選ぶ傾向が強い。故に彼の選択肢は常に自分が勝つためか、負けないためかの2択である。
この選択肢の狭さはEDHにおいては非常に危険と言える。なぜなら、【自分】が主語になっている時点で、どちらを取っても相対的に周りからのヘイトが上がるのだ。悪目立ちするというのはEDHでは自殺行為に等しい。
次に、場当たり的な場合が非常に多い。要は自分の動きしか考えていないため、盤面を予期していないケースが多いのだ。その結果何が起こるか、無計画なリセットである。
別にリセット、つまり全体除去や場荒らしについては否定はしないし、自分が勝つための選択肢として選ぶ分には何一つ問題ない。しかし、無計画、というのは自分の勝算を度外視している、ということである。+αとしては自分が負けないための選択を取ったに過ぎないのだが、此処でも相対的にヘイトを上げている。ここから何が起きるのか、リセットされても尚止まらないコンボでも無ければ、更地からの魔王戦である。
ここから何か学びを得たかといえば、ヘイト管理というものがいかに大切か、ということである。EDHを始めたての頃、師範が私に口を酸っぱくして説いてくれたことは、EDHをする上でとても重要なことであったのだ。
~私のこれからについて~
私がこれから何をしなくてはならないのか。それは私のいるコミュニティへの考え方のブラッシュアップ、そしてそれに伴うデッキの組み直しである。
私のいるコミュニティは私の目線から見れば限りなくcEDHに近いものである。3~5キルが当たり前に存在する高速環境。件のお店という、不特定多数が訪れることを考慮したデッキを握らなくなったFの集団の本気、それに私は立ち向かっていきたい。それは私の意志である。故に単色EDHは崩す可能性が高いため、赤と緑については此処にリストだけ残しておく。
~赤単、アクームの怒り、モラウグ~
土地34
山23
Great Furnace
背骨岩の小山
虹色の眺望
進化する未開地
広漠なる変幻地
無限地帯
聖遺の塔
屍肉あさりの地
ならず者の道
作戦室
オラーヅカの拱門
マナ加速18
Lotus Bloom
永遠溢れの杯
太陽の指輪
秘儀の印鑑
緋色のダイアモンド
精神石
思考の器
連合の秘宝
磨滅したパワーストーン
スランの発電機
金粉の水連
かごの中の太陽
捨て身の儀式
猿人の指導霊
ジェスカの意志
煮えたぎる歌
アイレンクラッグの妙技
反逆の先導者、チャンドラ
妨害18
汚損破
削剥
ラトゥーラの指令
鋳隗かじり
By force
火山の流弾
焼け付く双陽
連鎖反応
破滅の刻
冒涜の行動
映し身人形
鋼のヘルカイト
隕石ゴーレム
赤霊破
余韻
二重詠唱の魔道士
月の大魔術師
破滅
統率者サポート11
オーガの戦駆り
焦熱の解放
統率者の板金鎧
影槍
エンバレスの宝剣
熱情
パーフォロスの槌
青銅血のパーフォロス
つややかな雄鹿
真面目な身代わり
ギラプールの宇宙儀
ビーター、フィニッシャー9
鍛冶で鍛えられしアナックス
深海艦隊の剣術屋
港を滅ぼす者
巣ごもりドラゴン
黄金架のドラゴン
原初の嵐、エターリ
炎の大口、ドラクセス
暴動
荒廃鋼の巨像
無限コンボ
ケッシグの罠師、アレイナ
威圧の杖
反復連射
※パワー5以上のクリーチャーが着地すると、アレイナから赤マナが5点以上でる。威圧の杖の能力で4マナ使いアレイナと杖をアンタップ、以下繰り返しで無限マナ、無限ドロー、この状態で反復連射がありクリーチャーが攻撃していたら以降唱えては墓地から回収して無限3点ダメージ
ドロー、サーチ6
ゴブリンの技師
安堵の再会
胸躍る可能性
ヴァラクートの覚醒
災難の輪
輪の大魔術師
~緑単、巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス
土地33
森27
英雄の鍛錬所
無限地帯
カーンの拠点
聖遺の塔
オパールの宮殿
マナ加速23
太陽の指輪
連合の秘宝
東屋のエルフ
エルフの神秘家
ラノワールのエルフ
フィンドホーンのエルフ
ティタニアの僧侶
培養ドルイド
水蓮のコブラ
むら気な長剣歯
ファーティリド
楽園の拡散
繁茂
芽ぐみ
踏査
Nature´s Lore
三顧の礼
探検
Kodama´s Reach
耕作
スカイシュラウドの要求
豊穣の力線
野生語りのガラク
妨害8
Carpet of Flowers
貯め込み屋のアウフ
Lignify
クローサの掌握
再利用の賢者
Beast Within
活性の力
恭しき沈黙
ドロー、サーチ、リカバリー9
イトリモクの成長儀式
ガラクの蜂起
より良い品物
調和
戦闘マンモス
リシュカーの巧技
英雄的介入
永遠の証人
Nissa,Vital Force
カウンターを乗せるもの12
オゾリス
ナイレアの弓
狩りに喚ばれしレナータ
キヅタ小径の住人
発見の道
巨森の波動
忠実な守護者
Verdurous Gearhulk
世界を揺るがす者、ニッサ
群れの力
ゼンディカーの報復者
グレートヘンジ
カウンターが乗るもの6
マナ喰らいのハイドラ
舌長ハイドラ
全てを取り込むもの、スラーク
大食のハイドラ
頭巾被りのハイドラ
起源のハイドラ
カウンターを増やすもの2
空想小僧、ピール
Evolution Sage
ビーター、フィニッシャー6
巨大猿、コグラ
凶暴な見張り、ガーゴス
クローサの心胆、カマール
終末の祟りの先陣
頂点壊滅獣
起源の波
~終わりに~
今回上げた6名+αの内誰かから「この部分は公開を控えて欲しい」といわれたらその部分は削除する気でいる。此処から下の余白には改訂増補の記録を記入していくこととしよう。ストリクスヘイブンが発売された。また新たな環境を楽しみつつ、お互い良きmtgライフを。
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