【EDH作成記録】これはまごう事なき"青"から私への挑戦状【そして雑談】
2020年11月2日~作成過程での私の嘆き集~
(順不同)
①ゲームに参加できねぇなこれ
②フェッチランドがゴミのようだ
③マナよ、頼むから増え続けてくれ、、、
④だから!!一番最初に!!15マナに到達しても!!エムラクールは出ないんだよぉ!!(n回目)
⑤蓋してないんだよなぁ、、、
⑥なんでこんな弱いカード入れてるんだ?(渦巻く知識や精神を刻むもの、ジェイスを見ながら)
⑦ウギンが強いだけ
⑧コイツを3パンジェネラルにするという選択肢があれば、、、
⑨もう勝ち筋が見えない、、、
⑩あっ(無限からの勝ち筋を自分で消していることに気がつく)
タイトルでお察しの方もいると思うが、青を握るのが下手な人間(つまりは私)が青いカードを触るとこうなる。
~ここに至る経緯-人は常に強欲だ-~
一体このゲームを何周したのだろう。それでも尚カンストした機体は1体だけ、周回プレイを強要されることで、100%コンプリートが難しいと言われるこのゲームをコンプリートしてから早3周目。小学生の時に遊んでいた記憶と大学の時に狂ったように遊んだ記憶を合わせれば既に15周はクリアしている。隠しキャラクターの出し方も、分岐シナリオによるキャラクターの出現方法も熟知して、最早約束された終末を任意で選べるようになった。
SDガンダム G-GENERATION NEO
GジェネシリーズにおけるPS2初作品の本作は、完全オリジナルストーリー(2話からエゥーゴとリガ・ミリティアと第4小隊が共同戦線を張るとんでもシナリオ)と周回プレイ制の導入、リミットブロックシステム(平たく言えばキャラクターのステータスによって一回の攻撃に使える武装の数が変わる)の起用など、色んな意味で賛否両論別れる名作である(私は少なくとも名作と思っている。ちなみに周回プレイしていく内にV2アサルトバスターとマスターガンダム、以下それらの下位互換となることだけは明記しておきたい。)
私がガンダムを好きになった理由のこのゲームを暇つぶしにプレイしながら、私は常々こう思う。
(あー、マジックしてぇ、、、)
先月掲載した月皇の司令官、オドリックの制作により、私のmtg欲はひとまず満たされていると言って良いだろう。私の過去作と比較してもそれほど不利なわけではない(むしろルーリクサー辺りには何もさせずに勝つことすらある)
しかし、人は常に強欲だ。白が出来たなら他の色も欲しい。だだをこねる子どものようだが、子どもの頃出来なかった、あんなことやこんなことを叶えてくれる位のドラ〇もんにならねば、アラサー独身男性はやってられぬ。
そして私が山積みにしているストレージの中には、私が(これはEDHなら面白そうだ)と思い残している1000枚束にしてようやくリサイクルショップで100円に換金出来るような、通常の構築では日の目も見ないカードがごろごろ入っている。安心してくれ、私はスポイラーを見て強いカードを見誤る位にはカードを見る目がない。解呪におまけがついてたら、コストも見ずにとりあえず強そうと思う感性だ。そんな掃きだめの中から可能性の獣が手招きしていると、私のワクワクは時に狂気を帯びてくる。
よし、EDHを作ろう。
~色の選定-カードゲームとは美学だ-~
前回白単色でデッキを組んだ手前、今回は白を除いた4色からデッキを組もうと試みる。そうなると当然出てくるのは単色か、多色か、と言う悩みだ。
敢えて言わせて頂こう。低予算を理念で上げるなら2色~3色の統率者を選ぶ事をオススメする。
何故か。答えは様々だが、一つは印鑑とタリスマンという比較的安価で強力な2マナアーティファクトの採用が可能だからだ。単色の場合タップインのダイヤモンドサイクルすら採用に値する中、アンタップインで容易に2色のマナを提供するカードはどう考えても強い。何より、統率者の代名詞であり、構築済みデッキに必ず入る、太陽の指輪から即座に出せるという強みが、2マナと3マナのマナファクトとして、埋めることが出来ない「差」なのである。
しかしこれは、あくまでマナファクトに焦点を置いたときの話だ。土地に目を向ければそこはほぼ全てのカードが使える環境、青天井となる。フェッチ、デュアラン、ワークショップ、ショックランド、、下環境を彩る土地基盤の数々が環境の高速化、ストレスのないゲーミングを彩る(勿論これは公式のレベリングにおいて、ある程度高い次元の話だ。タップインランドと基本土地でもEDHは十二分に楽しいものであることを忘れないで欲しい)。
もう一つは、単純だが複数の色が使える、ということだ。それだけで選択肢は大いに広がるし、単色で出来ることは多色でも出来るが、多色だから出来ることは単色では出来ない(似たようなことは出来るかもしれないが、最適解でなかったり、現実的に難しい所謂ロマンという形に収まることが多い)。
ただ、今回は、いや、今回も敢えて単色にこだわらせて頂く。これは少ない私の語彙力では表現に難儀するが、「美学」という言葉に近いだろう。
そう、私は単色であることに美しさを感じる。
デッキの美しさとは何か、構築なら土地以外の全てのカードが4積みである美しさ、フルフォイルやフルアート、サインドといった視覚的な美しさ、敢えて全ての絵柄を別にする(もちろん自分が気に入ったイラストで)、なんて言うのも美しさになるのだろう。そんな中で私がデッキに感じる美しさは「一色だけ」という、多色化が容易な昨今のトレンドにあるまじき、非常に原始的で、しかし確実に一定数の需要を掴んで離さない(少なくとも私がいるのだから0にはならない)、人を魅了するに値するものである。
ともかく今回も単色で鬼畜な構築を始める、私のマゾヒストな一面をお見せしたところで、こよなく愛する白を除外した四色から選ぶことにした。
順当にいくなら黒だろう。私が2番目に好きな色であり、初めてのモダンデッキ、8rackの基幹色でもある。他の理由を述べると長くなりそうだが、全く抵抗なく、そしてそれなりに強いものが作れるという根拠のない自信が持てる。
構築の容易さを視野に入れるなら緑だ。マナを伸ばすこと自体が他の環境より大きなアドバンテージを産むEDHにとって、最も初歩的だが確実な土地加速のしやすさはたの追随を許さない。安価にまとめられることも魅力の一つだ。
赤は?お前はクレンコを握っているだろう?と言いたいところだが、正直私のクレンコは既にカジュアルの域を超えてしまっている。cEDH(日本語ならガチ)にきわめて近い。入っていないのは「波止場の恐喝者」とみんな手札捨てて7枚引くあいつぐらいだ。クレンコが降りて2回順目が回れば最低一人は墜ちるし、最近の頭の良いゴブリンのせいでジェネラルを絡めないコンボルートが増えすぎている。そういった意味でカジュアルな統率者を組むのも悪くはない。
ドベの青はそもそも(私の持っている他のデッキとレベルを合わせる上で)必須パーツを持っておらず、それが軒並み高い。下環境を駆け巡るスナップキャスターメイジ、最強の打ち消したるフォースオブウィルとその親戚。そしてもう一つの最強の打ち消し、マナドレイン。。。最も人気のある色とはいえ、値段を見たらいかにドラえ〇んになったつもりの私でも、道楽につぎ込める代物ではないと財布のひもが勝手に締まる。
加えて以前の記事で少し触れたが、私のコミュニティで青と言えば「ヅダの人」、卓の全員から圧倒的なヘイトを稼ぎながらあざ笑うように3キルしてくるPWテフェリーを見れば、EDHにおいて、いやmtgにおいて青がいかに強く、狡猾で、利己的なものなのか(いや多分mtgやってる人間のほとんどが、それが良いから青が好きなんだけど)理解するのにさほど時間はいらないだろう。なんてったって四人卓が5分しないうちに三人卓になっているのだから。
とにもかくにも、青という私が最も嫌いな(訂正:苦手な)色につぎ込める予算は、諸事情で手当が減り手取りが少なくなった今も、毎月頑張って一定額を貯蓄をしている私にはない。ジャンドカラーの中から一色を選ぶことにしよう。よし黒だ。ジェネラルはサーチ許さないオブ様かスキジリクス辺りだな、コンラッド卿も楽しそうだ、夢が膨らむぞ
-果たしてそれで良いのだろうか?
頭の中を一瞬よぎったその問いかけに、私は立ち止まってしまった。
-嫌いだから、苦手だからそれを使わない?
楽しみ方は自由なのだからそれはそれでありだろう。
-ヘイトが高いから使わない?
それがどうした?別に青だけがヘイトの高さを証明するものではない。プローシュやセルヴァラ辺りは良い例だ。
-強いカードが高額だから手が出ない?
それはそうだろう。いつ崩すかも分からないデッキのためにひょいと数万円出せる資金繰りは今の私には出来ない。
-違う、それもまた、「逃げ」だ。
その結論を頭の中で打ち出したときに、言い訳する私はぐうの音も出なかった。
-これはまごう事なき"青"から私への挑戦状-
mtgとは(商品を購入する以上ある程度費用はかかるが)自分の生活を逼迫させるほど切り詰めなくても、楽しめる娯楽である。そしてそれはEDHでも同様に当てはまる。
しかし、自分がやりたいと思ったことを思案していく内に、現実的なのか、周りと足並みを揃えて、同じスタートラインに立てるのか、リアリストな私が公正で厳重な審査をしていく(ある程度勝ちを意識する構築をする場合、こいつがフィルターをかけるせいで、時になんの面白みもないが強いものが作られる。そして面白くなくて崩す。ドミナリアのPWテフェリーがでたすぐ後に、私がチンコンを崩して4cタトヨヴァ緑単ストンピィコントロール、後のダーク♂チンコンを作った理由はまさしくそれだ)。
ただそこに、私の諦めにも似た達観を入れることもまた、私のデッキビルダーとしての「美学」に反するのだ。高くて強いカードがなんだ。ウィルも瞬唱も入らない、高額なマナファクトも使わない、それでいて尚"強い"を青で証明してやろうじゃないか。
ここまできたら(マゾヒスト的な側面から見ても、田舎のヤンキー的な側面から見ても)もう引き返せない、今回の苦行は白単とは比較にならないかもしれない。しかし、mtgにおける最強、そしてEDHで最も雑にヘイトを稼ぐ、青を今回の色に選定する。
~統率者の選定-構築で選ばなかった"キミ"~
青と決めたからには青だ。私の手持ちから青の伝説のクリーチャーを探す、、、という事には今回ならない。既にこのカードが私を呼んでいるからだ。
ザルファーの魔道士、テフェリー
ここ数年のスタンダードを触っている人たちにはPWとしてカード化されているものがお馴染みだろう。旧世紀からmtg界に顔を出し、とあるブロックでは主役として描かれている、mtgの過去と現在を紡ぐ数少ないキャラクターの一人だ。既に10年以上前のカードであるため、能力をさらっとおさらいすると、
(1)自分のクリーチャー・呪文は瞬速持つ
(2)対戦相手はソーサリータイミングでしか呪文を唱えられない
P/Tは3/4
(2)の能力は近代マジックをお楽しみの方々もお馴染みだろう。あの憎き3マナのテフェリーが持つ常在型能力はこのカードを元にしている。
5マナとやや重くはあるが、構築で採用実績まである由緒正しきヘイトベアー(コスト的にもP/T的にも熊ではないが)である。ただ、このカードはとあるカードと二枚コンボを決められる数少ない伝説のクリーチャーでもある。
それが「知識層」だ。何するカードかというと、ややこしい挙動なので端折るが
「知識層」がある間、手札から呪文を唱えると追放され、代わりに知識層で追放された他の呪文を唱えられる
という代物である(これでもまだややこしいだろう)。
これで何故コンボが成立するか、流れはこうだ。
①呪文Aを唱える
②知識層が誘発して、呪文Aが追放される
③知識層で追放されていた呪文Bを(まだ②がスタックに乗っている状態、つまりインスタントタイミングで)唱えようとする
④ザルファーの魔道士、テフェリーが場に出ているので、(ソーサリータイミングでしか呪文を唱えられない、と書いてあるから)対戦相手は呪文Bを唱えられない
という感じだ。あくまで手札からの呪文を制限するだけなのだが、手札からの脅威を全てシャットアウトすることで相手の盤面は大体止まる、しかもテフェリー側は何不自由なく(知識層の制約は被るのだが)呪文を唱えてくるので、やられた側からするとたまったもんじゃない。
また、3マナテフェリーがモダンのアドグレイスなどで採用されるように、このザルファーの魔道士、テフェリー(以下クリーチャーテフェリー)は相手の妨害を未然に防ぐ役割をこなす。ループコンボなどを干渉無く遂行できる。
同時に、このカードは前回ノーン様を語った際に述べた、「目に見えるヘイトカード」の一種でもある(そりゃヘイトベアーだし)。特に有志Seagal氏がEDHでこよなく愛する(ガチ用と貸し出し用で2種類作ってるぐらいだ)、大渦の放浪者に代表される続唱(ライブラリーめくってドチャクソするやつ)デッキをポンコツに仕立て上げる。放浪者が好きな人から見たらクソカードと言わざるを得ない強さを持っている。いかに「俺のエルフを見たらすぐに焼け、そのために稲妻を入れるスペースを作ることは、この環境なら正解だ」と豪語する(言ってなかったかもしれない。いつだって過去は美化されるものだ)Seagal氏も流石に無感情アンフェアアタックをかましてくるだろう。
勿論悪い点もある。3/4回避能力なしというスタッツはライフ20点のプレイヤー一人をゆっくりと始末すれば勝てる構築戦なら脅威だが、7回殴らないと統率者ダメージで勝てない統率者は、正直盤面にさっと出ても、邪魔に感じたプレイヤーが丁度良いタイミングで除去するぐらいの置物でしかない。
自ずとフィニッシャーは無限コンボか別途でビーターを登用せざるを得ないわけだが、そうなると今度はEDHでは弱いとされるカウンター(ウィルやマナドレインがそれでも強いとされるのは、コストにマナがかからなかったり、リターンが大きいからだ)をコンボを通す為に多用しなければならない。いかに1枚で強力なコンボを含有しているカードではあるといっても、どちらかと言えば統率者よりも、デッキの中に入れておきたい能力を持つカードだ。
ただ、青で3パンを狙える統率者というと限られてくる。出会ったことのある構築で素晴らしいと思ったのは、有志「髭の濃い童顔の人」のトロモクラティスだ(彼の名誉のために一つ言っておこう。私よりは髭は濃くない)。
私の手持ちから選定するなら原初の潮流、ネザールになるだろうが、それでは彼の下位互換になる(彼のトロモクラティスにはウィルもマナドレインも入っている)。何よりノータイムで他人の焼き増しをすることに私は面白みを感じない。自分で試行錯誤した上で面白いと思ったことが、誰かと被ることに不平不満はない。そういった意味で、今回のクリーチャーテフェリーは面白いと私は思っている。
、、、と、実用面でこのカードの良いところ、悪いところを上げたが、採用理由は別にある。
先にドミナリアのPWテフェリーの登場で、デッキを崩したことを述べたが、私は「テフェリー」のいるスタンダード構築で「テフェリー」を握らないことを選んできた人間だ。髪型も相まって日焼けするとそっくりだし(お店に飾られるのれんみたいなやつの購入を勧められたほどに似ているらしい)、ドミナリアのPWテフェリーに関しては6枚近く引き当てている(内5枚は換金している)。
それでも尚、ただ強い事が書いてある「テフェリー」に私は面白みを感じられなかった。ある種私はマゾヒストな一面を持つ、スパイクになりきれないティミーやジョニーなのだろう。
このキャラクターを統率者に選ぶ、それは私にとって「和平交渉」でもある。彼を活かしきれるのか、私にその覚悟があるのか、彼との共闘により、私の中に新たなPWの灯が灯ることを祈りつつ、ストレージ中に飛び散った入りそうなカードを集め始めよう。
~カードを集め、広げ、ふと思う~
これでも三年半近くmtgを嗜んできた、そしてEDHワンチャンという言葉で部屋にかさばる荷物を残してきた身だ。ウィルや瞬唱は無いが1枚だけならそこそこに良いカードが揃っている。謎めいた命令や、精霊龍、ウギン、往年の最強4マナPW、神Jこと精神を刻むもの、ジェイスなんかは何故モダンで使わない?と疑問を持たれても仕方ない所だ。雑に強い。
そしてEDHならワンチャンというカードがことごとく構想から外れていく。本当に申し訳ないが時間的な余裕が出来たら仕分けをしていこう。
そうしてある程度カードの精査を終えた後、いくつか予期せぬ事柄に気がつく。
・狙い澄ましの航海士がない
・青の太陽の頂点がない
・潮吹きの暴君がない
狙い澄ましの航海士は、流浪のドレイク(5マナ2/2飛行、出たとき土地五枚をアンタップ)と合わせることで簡単に無限マナを生み出せるやべーやつだ。青単色でワンコインで出来る無限マナで、航海士+詐欺師の総督+金粉の水連でも同様の動きが出来る。
青の太陽の頂点はマナの注ぎ先だ。繰り返し使える青い猛火は、その異名通りX=100の値で対戦相手が一人いなくなる。
潮吹きの暴君は色々なコンボに悪用されるパーツだ。何よりコイツの能力でループコンボが始まり、コイツの能力がそのままフィニッシャーになる。
現行のセットからは出ないこれらのカードを手に入れるために、私は車で小一時間かかる最寄りのカードショップに行って、件の三枚と今回の構築で欲しいカードを1000円ほど買い物をした(前回で触れている通り、極力人との接触を避けるため、平日の午後一番にカードショップに行く。私が電話予約をする際「おつかれさまです。フルちんです(原文そのまま)」と文面だけ見たら下ネタ露出野郎な一文をノーリアクションで「おつかれさまですーどうも」と返してくれる店長さんには頭が上がらない。そして多分本名言っても伝わらない)。財布から諭吉がごっそり消えていたのは多分気のせいだ。やたらミステリーブースターのレアカードが増えた気もするがきっと気のせいだ。
さあ、ここからが交渉開始だ。
、、、前回はマナ基盤からひとつずつ紹介していったが、今回はそうしない。何故ならここから私の阿鼻叫喚飛び交う地獄の一人回しをお送りするからだ。
(ここからは童心に返ってカードをむしゃぶりながらデッキビルディングする私と、それを私が卓を囲む友人との環境を鑑みながらリアルにぶった切っていくリアリストな私のせめぎ合いになり、大いに矛盾や前言撤回が飛び交い散文となることをご了承願いたい。)
~まずはゲームに参加しなさい~
例に違わず今回も55枚論から構築を始める。そして前回と違うのは、私のEDH汎用マナファクトのカードプールが狭まっている、と言うことだ。私は億万長者でもなんでも無い、例えば、前回当然のように採用した連合の秘宝辺りは、複数枚持ってはいるが既に既存のEDHに奪われている。これもまた私の「美学」に当たるのだが、差し替えやプロキシといった、現物でないものを、自分が使うことに対して、非常に嫌悪する(他人がそれを行うことに対しては全く否定しない。むしろ合理的かつ効率的だろう)。理由は非常にエゴイズム溢れるが、私のカードゲームとは、常に現物至上主義なのだ。
とはいえ流石にドミナリアやアイコニックマスターズをこれでもかと剥いてきた。ダイナモや金粉の水連に困ることはない。
また、EDHで青を全く触ってきていないわけでもない。ラフ・キャパシェンから始まり、メリーキ・リ、ベリット、記事にもしているエトラータ、そしてつい先日までラヴィニアを組んでいたのだ。ある程度のイロハをわきまえた上で、デッキを一度組み上げて回す。
、、、ゲームに参加できねぇなこれ
童心の私よ、流石にこれは、デッキではなく紙束だと分かるだろう。唐突に小学生時代の友人が、デュエルマスターズで火文明のVR、SRだけでデッキを組んで、「これが俺の最強デッキだ」と豪語していたのを思い出した(その時6弾ぐらいまでしか出てなかったので、必然的にドラゴンデッキだった。初動がボルシャックドラゴンで、出した次のターンに負けて泣いてた)。
流石にそんな陳腐なミス(友人よ、すまない)は犯してはいないが、土地とマナファクト、無限コンボのパーツ、汎用のドローサーチや打ち消し、あとただ強いカードが数枚、それしか入ってない。それがデッキなんじゃない?コンボデッキならそれはありなのでは?と思うかもしれないが、リアリストな私が、明らかに違うと断じる根拠が2つある。1つは、それがデッキとして成立するのは、あくまで完全にブラッシュアップされたものだけで成立した場合、ということだ。例えば、摩滅したパワーストーンがマナクリプトやマナボルトだったり、神秘の合流点が意志の力だったり、選択が商人の巻物だったりした場合なのだ(注意:私が友人と遊ぶことを前提にしているからこの結論に至っている。他のコミュニティでは違うかもしれない)。
2つ目が、というかこれが元凶といって過言ではないが、明らかに99枚の使い方がおかしいのだ。マナ基盤55枚、無限を含むコンボパーツ(フィニッシャー込み)25枚、その他19枚。
初稿の段階で、青単色で出来る無限コンボをあるだけ入れていた。それ自体が大きな間違いである。無限コンボのパーツとは、からくりが分かっている人間からすればヘイトの高いカードであるため、先置きしておくことが難しい。そして私の卓を囲む環境は基本的に著名なコンボパーツが先置きされた時点で誰かしらが動く(我関せずのヅダの人や、「僕よくわかんなぁい!」でお馴染みのあの人が対処しやすそうなのに動かないから、大体Seagal氏がヒィヒィ言いながら対処している。流石です、、、)。
そして無限コンボのパーツ25枚の内、組み合わせが2通り以上になるカードは、狙い澄ましの航海士と潮吹きの暴君だけなのである。そして、青単色EDHで出てきたら真っ先に処理されるカードが上記二種でもある。要は同一ターンに出さなければいけないカードが25枚(=13組、ここに統率者のクリーチャーテフェリー+知識層のコンボも含んでいる)も入っていることになる。しかもそれぞれそれなりに重く、組み合わせが1なのだから、相方を待たなければならない。さらに自らコンボパーツにたどり着くためのドローサーチを、別なコンボパーツの入れたお陰で割いている。コンボを始めるのが初動になるとしたら、このデッキがゲームに参加するのはどれだけ早くて8ターン目ぐらいだ。それだけ順目が回っていれば、他が魔王かイビルジョーになっていない限り、ノーガードなら間違いなく青単色の統率者は既に負けてゲームを終えているし、魔王やイビルジョーになってる相手を咎めるための妨害も同様の理由で明らかに少ない。
狙いたいコンボを厳選しよう。知識層、狙い澄ましの航海士、潮吹きの暴君をコンボの主軸に置き、他のコンボパーツを追加のドローサーチに置き換えて仕切り直しだ。
、、、一応は回る、しかし私よ、マグロがそんなに好きか?
何度も同じことを言ってしまうが、いち早く15マナに到達してもエムラ姫は空から舞い降りることはない。そんなラピュタ的展開がお望みなら、梓を握るかスタジオジ〇リのDVDを借りてくることをオススメする。これでは先程と対して変わらない。
それから、「コンボに振りきる」という、ヅダの人のPWテフェリーのような動きは望まないと割り切るべきだ。テンパイの手札が来て、4ターン目に知識層を置けるパターンも100回に1回ぐらいはあるが、手札が完璧だったら、の話だ。知識層のロックが盤面を止めるとは言え、最短から少しでも遅くなれば置けても(蓋してないんだよなぁ)と思いながら三人からボコボコにされるマトになってしまう。3/4のEDHではヘナチョコスタッツのクリーチャーテフェリーで、それなりに生物が並んだ盤面を制圧出来はしない。
方向性を変えて、多少ドローを切ってでも、盤面に干渉して場に残るグッドスタッフ兼ビーターを入れるべきだ。後、どうしても3マナのマナファクトが挙動をもっさりとさせる。特に3マナ使って1マナ増えるタイプのものだ。そこら辺も切っていこう。
~島はmtgにて最強~
、、、マナよ、頼むから増え続けてくれ(フラッド)、、、
、、、フェッチランドがゴミのようだ(スクリュー)、、、
マナ基盤の調節はもう視聴者も飽き飽きしている頃だから以降(やってると私の文書作成最長記録を更新し続ける可能性がある)は割愛する。覚えておいて欲しいのは、本記事で作成しているデッキに関しては、何かを調整する度に、こんなクソみたいな試行錯誤を繰り返して、降臨叶わぬエムラ姫の帰還を祈る儀式を、意図せず行っている輩がいる、ということだ。
回していて(この段階で200は紙束をぐるぐると回している)気がついたことは、下手な特殊地形で後のアドバンテージを稼ぐよりも、島というカードを置き続けることの方が何億倍も強いと言うことだ。アンタップインの土地がいかに強く、仮に手札に何もなくとも、島が立っていることが相手に精神的な圧をかけることが出来る。今回の構築なら、多分フェッチランドよりも島の方が強い場面が多い。これがマグロ・ブルーを握ってパーミッションを練習した古のmtgプレイヤー達の感覚か、なんて感動を覚えたところであることに気がつく。
なんでこんな弱いカードを入れてるんだ?
レガシー御用達の強力なスペル陣にこの言葉をかけることになるとは思わなかったが、サーチ呪文とフェッチランドがないとき(フェッチランドは全て抜いた。スクリューがつまらないからだ)の渦巻く知識と精神を刻むもの、ジェイスの弱さよ。ジェイスに関しては場に残るし他の能力で最低限仕事もするのだが、トップをリフレッシュ出来ないとき、渦巻く知識の弱さ(思い描くような強さでないからこう表記している、三枚カードを引くことは全く弱くはない)が露呈する。構築のように10枚以上フェッチランドを入れられるわけでもない(金銭的にも)。抜くか迷ったが、とあるビーターとの親和性を考慮して残すことにした。
~これはウギンが強いだけ~
今やスタンダードから下環境まで、ランプデッキなら入れておいて損のないカード。精霊龍、ウギン。事実今回のEDH構築をしなかったら地味に取りかかっていた青単トロン製作にあてがわれていた1枚だろう(唐突なカミングアウトと同時に、このデッキが対人戦まで保つか分からないことをご了承願いたい)。
回している段階で、このデッキの勝ち筋が、無限で勝つか、ウギンで勝つかの2択になっていることに当初は疑問を持たなかったが、どうやら無限で勝つよりウギンで勝つ方が多い。そしてウギンを引けなかったら、もう勝ち筋が見えない、、、
まて、ならこのデッキの価値とはなんだ?
童心の私よ、そこに疑問符を叩きつけるか。しかし、前述したようにコンボに振りきれるほど潤沢なカードプールを持たない私にとって、別な勝ち筋を用意することは必要悪である。
違う、そうじゃない。ウギンに頼りすぎだと言っている。
ふざけたことを言うなバカタレが。貴様が8rack対Gトロンやデス&タックス対エルドラージポストで、トラウマを植え付けられた1枚だぞ。頼って何が悪い。今回は貴様の好きな色ではない、カードプール的にも、それだけ強いカードを入れなければ他と釣り合いが取れんのだ。
なら、俺の持ってるカード達は弱いのか?
、、、
、、、
、、、良かろう。ならばビーターに関しては全身全霊を持って、厳正に審査していこうじゃないか。
先ず前回のオドリックに採用した、フェリダーの君主枠として入れているアテムシスについてだが、はっきり言おう、このデッキなら使えない一枚だ。もっとマシなカードを探そう。
上昇底流、スリン・ヴォーダもディスシナジーが酷い、クリーチャーテフェリー戻してロック外すのはナンセンスだ、もっと違うカードを選べ。
ウスーンのスフィンクスを入れるならもっと墓地を触れ、ファクト・オア・フィクションを十二分に使えるように構築を練り直せないなら、グラコロでもぶち込んで感染で一人なぎ倒す位が貴様の思考回路なら丁度良いだろう。
ああ、コイツを3パンジェネラルにする選択肢があれば、、、
再誕の黒き剣じゃダメなのか?
、、、レジェンダリー減らしておいて、貴様の学習能力はニワトリなのか?クリーチャーテフェリーが降り立つのは、こちらが勝ちを狙いにいくときか、Seagal氏の放浪者が珍しく調子こきそうな時だけだ。
~ようやくの、デッキリスト公開~
後述の理由から、まだ微調整の余地はあるのだが、一旦ここで完成とし、デッキリスト公開を行う。
統率者
ザルファーの魔道士、テフェリー
土地【33】
島27
神秘の聖域
協議会の座席
イプヌの細流
ザルファーの虚空
聖遺の塔
無限地帯
マナ加速関連【20】
エーテリウムの彫刻家
名高い武器職人
大建築家
睡蓮の花
永遠溢れの杯
太陽の指輪
通電式キー
多用途の鍵
友なる石
秘儀の印鑑
空色のダイアモンド
星のコンパス
虹色のレンズ
精神石
摩滅したパワーストーン
玄武岩のモノリス
スランの発電機
金粉の水連
見捨てられた碑
人知を超えるもの、ウギン
ドロー、サーチ【13】
思案
渦巻く知識
神秘の教示者
衝動
粗石の魔道士
知識の渇望
意外な授かり物
加工
嘘か誠か
熟考漂い
永劫のこだま
宝船の巡航
発明品の唸り
コンボカード【7】
覚醒の兜
研究室の偏執狂
流浪のドレイク
狙い澄ましの航海士
知識層
潮吹きの暴君
青の太陽の頂点
妨害【12】
対抗呪文
遅延
秘儀の否定
サイクロンの裂け目
当惑させる難題
覆いを割く者、ナーセット
基本に帰れ
プロパガンダ
リスティックの研究
謎めいた命令
神秘の合流点
涙の氾濫
ビーター、他グッドスタッフ【14】
改良式鋳造所
賢いなりすまし
精神を刻むもの、ジェイス
精神の病を這うもの
破片撒きのスフィンクス
飛行機械の組立工
水の帳の分離
船団の災い魔
原初の潮流、ネザール
裏切りの工作員
運命のきずな
精霊龍、ウギン
荒廃鋼の巨像
ちなみに知識層を置いてから青の太陽の頂点が何もしないカードとなり、(あっ)となったことは伝えておく。
こうしてリスト化すると墓地対策が全く積まれていないことに気がついた。何か良きものが手に入れば、差し替えることにしよう。 そう、このデッキはまだ未完成なのだから
本来は完成したものを晒すべきなのに、何故本記事の掲載を早めたか、について、余談ではあるが最後にお伝えしたい。
~該当部分は恥ずかしさ故カットされました~
(順不同)
①ゲームに参加できねぇなこれ
②フェッチランドがゴミのようだ
③マナよ、頼むから増え続けてくれ、、、
④だから!!一番最初に!!15マナに到達しても!!エムラクールは出ないんだよぉ!!(n回目)
⑤蓋してないんだよなぁ、、、
⑥なんでこんな弱いカード入れてるんだ?(渦巻く知識や精神を刻むもの、ジェイスを見ながら)
⑦ウギンが強いだけ
⑧コイツを3パンジェネラルにするという選択肢があれば、、、
⑨もう勝ち筋が見えない、、、
⑩あっ(無限からの勝ち筋を自分で消していることに気がつく)
タイトルでお察しの方もいると思うが、青を握るのが下手な人間(つまりは私)が青いカードを触るとこうなる。
~ここに至る経緯-人は常に強欲だ-~
一体このゲームを何周したのだろう。それでも尚カンストした機体は1体だけ、周回プレイを強要されることで、100%コンプリートが難しいと言われるこのゲームをコンプリートしてから早3周目。小学生の時に遊んでいた記憶と大学の時に狂ったように遊んだ記憶を合わせれば既に15周はクリアしている。隠しキャラクターの出し方も、分岐シナリオによるキャラクターの出現方法も熟知して、最早約束された終末を任意で選べるようになった。
SDガンダム G-GENERATION NEO
GジェネシリーズにおけるPS2初作品の本作は、完全オリジナルストーリー(2話からエゥーゴとリガ・ミリティアと第4小隊が共同戦線を張るとんでもシナリオ)と周回プレイ制の導入、リミットブロックシステム(平たく言えばキャラクターのステータスによって一回の攻撃に使える武装の数が変わる)の起用など、色んな意味で賛否両論別れる名作である(私は少なくとも名作と思っている。ちなみに周回プレイしていく内にV2アサルトバスターとマスターガンダム、以下それらの下位互換となることだけは明記しておきたい。)
私がガンダムを好きになった理由のこのゲームを暇つぶしにプレイしながら、私は常々こう思う。
(あー、マジックしてぇ、、、)
先月掲載した月皇の司令官、オドリックの制作により、私のmtg欲はひとまず満たされていると言って良いだろう。私の過去作と比較してもそれほど不利なわけではない(むしろルーリクサー辺りには何もさせずに勝つことすらある)
しかし、人は常に強欲だ。白が出来たなら他の色も欲しい。だだをこねる子どものようだが、子どもの頃出来なかった、あんなことやこんなことを叶えてくれる位のドラ〇もんにならねば、アラサー独身男性はやってられぬ。
そして私が山積みにしているストレージの中には、私が(これはEDHなら面白そうだ)と思い残している1000枚束にしてようやくリサイクルショップで100円に換金出来るような、通常の構築では日の目も見ないカードがごろごろ入っている。安心してくれ、私はスポイラーを見て強いカードを見誤る位にはカードを見る目がない。解呪におまけがついてたら、コストも見ずにとりあえず強そうと思う感性だ。そんな掃きだめの中から可能性の獣が手招きしていると、私のワクワクは時に狂気を帯びてくる。
よし、EDHを作ろう。
~色の選定-カードゲームとは美学だ-~
前回白単色でデッキを組んだ手前、今回は白を除いた4色からデッキを組もうと試みる。そうなると当然出てくるのは単色か、多色か、と言う悩みだ。
敢えて言わせて頂こう。低予算を理念で上げるなら2色~3色の統率者を選ぶ事をオススメする。
何故か。答えは様々だが、一つは印鑑とタリスマンという比較的安価で強力な2マナアーティファクトの採用が可能だからだ。単色の場合タップインのダイヤモンドサイクルすら採用に値する中、アンタップインで容易に2色のマナを提供するカードはどう考えても強い。何より、統率者の代名詞であり、構築済みデッキに必ず入る、太陽の指輪から即座に出せるという強みが、2マナと3マナのマナファクトとして、埋めることが出来ない「差」なのである。
しかしこれは、あくまでマナファクトに焦点を置いたときの話だ。土地に目を向ければそこはほぼ全てのカードが使える環境、青天井となる。フェッチ、デュアラン、ワークショップ、ショックランド、、下環境を彩る土地基盤の数々が環境の高速化、ストレスのないゲーミングを彩る(勿論これは公式のレベリングにおいて、ある程度高い次元の話だ。タップインランドと基本土地でもEDHは十二分に楽しいものであることを忘れないで欲しい)。
もう一つは、単純だが複数の色が使える、ということだ。それだけで選択肢は大いに広がるし、単色で出来ることは多色でも出来るが、多色だから出来ることは単色では出来ない(似たようなことは出来るかもしれないが、最適解でなかったり、現実的に難しい所謂ロマンという形に収まることが多い)。
ただ、今回は、いや、今回も敢えて単色にこだわらせて頂く。これは少ない私の語彙力では表現に難儀するが、「美学」という言葉に近いだろう。
そう、私は単色であることに美しさを感じる。
デッキの美しさとは何か、構築なら土地以外の全てのカードが4積みである美しさ、フルフォイルやフルアート、サインドといった視覚的な美しさ、敢えて全ての絵柄を別にする(もちろん自分が気に入ったイラストで)、なんて言うのも美しさになるのだろう。そんな中で私がデッキに感じる美しさは「一色だけ」という、多色化が容易な昨今のトレンドにあるまじき、非常に原始的で、しかし確実に一定数の需要を掴んで離さない(少なくとも私がいるのだから0にはならない)、人を魅了するに値するものである。
ともかく今回も単色で鬼畜な構築を始める、私のマゾヒストな一面をお見せしたところで、こよなく愛する白を除外した四色から選ぶことにした。
順当にいくなら黒だろう。私が2番目に好きな色であり、初めてのモダンデッキ、8rackの基幹色でもある。他の理由を述べると長くなりそうだが、全く抵抗なく、そしてそれなりに強いものが作れるという根拠のない自信が持てる。
構築の容易さを視野に入れるなら緑だ。マナを伸ばすこと自体が他の環境より大きなアドバンテージを産むEDHにとって、最も初歩的だが確実な土地加速のしやすさはたの追随を許さない。安価にまとめられることも魅力の一つだ。
赤は?お前はクレンコを握っているだろう?と言いたいところだが、正直私のクレンコは既にカジュアルの域を超えてしまっている。cEDH(日本語ならガチ)にきわめて近い。入っていないのは「波止場の恐喝者」とみんな手札捨てて7枚引くあいつぐらいだ。クレンコが降りて2回順目が回れば最低一人は墜ちるし、最近の頭の良いゴブリンのせいでジェネラルを絡めないコンボルートが増えすぎている。そういった意味でカジュアルな統率者を組むのも悪くはない。
ドベの青はそもそも(私の持っている他のデッキとレベルを合わせる上で)必須パーツを持っておらず、それが軒並み高い。下環境を駆け巡るスナップキャスターメイジ、最強の打ち消したるフォースオブウィルとその親戚。そしてもう一つの最強の打ち消し、マナドレイン。。。最も人気のある色とはいえ、値段を見たらいかにドラえ〇んになったつもりの私でも、道楽につぎ込める代物ではないと財布のひもが勝手に締まる。
加えて以前の記事で少し触れたが、私のコミュニティで青と言えば「ヅダの人」、卓の全員から圧倒的なヘイトを稼ぎながらあざ笑うように3キルしてくるPWテフェリーを見れば、EDHにおいて、いやmtgにおいて青がいかに強く、狡猾で、利己的なものなのか(いや多分mtgやってる人間のほとんどが、それが良いから青が好きなんだけど)理解するのにさほど時間はいらないだろう。なんてったって四人卓が5分しないうちに三人卓になっているのだから。
とにもかくにも、青という私が最も嫌いな(訂正:苦手な)色につぎ込める予算は、諸事情で手当が減り手取りが少なくなった今も、毎月頑張って一定額を貯蓄をしている私にはない。ジャンドカラーの中から一色を選ぶことにしよう。よし黒だ。ジェネラルはサーチ許さないオブ様かスキジリクス辺りだな、コンラッド卿も楽しそうだ、夢が膨らむぞ
-果たしてそれで良いのだろうか?
頭の中を一瞬よぎったその問いかけに、私は立ち止まってしまった。
-嫌いだから、苦手だからそれを使わない?
楽しみ方は自由なのだからそれはそれでありだろう。
-ヘイトが高いから使わない?
それがどうした?別に青だけがヘイトの高さを証明するものではない。プローシュやセルヴァラ辺りは良い例だ。
-強いカードが高額だから手が出ない?
それはそうだろう。いつ崩すかも分からないデッキのためにひょいと数万円出せる資金繰りは今の私には出来ない。
-違う、それもまた、「逃げ」だ。
その結論を頭の中で打ち出したときに、言い訳する私はぐうの音も出なかった。
-これはまごう事なき"青"から私への挑戦状-
mtgとは(商品を購入する以上ある程度費用はかかるが)自分の生活を逼迫させるほど切り詰めなくても、楽しめる娯楽である。そしてそれはEDHでも同様に当てはまる。
しかし、自分がやりたいと思ったことを思案していく内に、現実的なのか、周りと足並みを揃えて、同じスタートラインに立てるのか、リアリストな私が公正で厳重な審査をしていく(ある程度勝ちを意識する構築をする場合、こいつがフィルターをかけるせいで、時になんの面白みもないが強いものが作られる。そして面白くなくて崩す。ドミナリアのPWテフェリーがでたすぐ後に、私がチンコンを崩して4cタトヨヴァ緑単ストンピィコントロール、後のダーク♂チンコンを作った理由はまさしくそれだ)。
ただそこに、私の諦めにも似た達観を入れることもまた、私のデッキビルダーとしての「美学」に反するのだ。高くて強いカードがなんだ。ウィルも瞬唱も入らない、高額なマナファクトも使わない、それでいて尚"強い"を青で証明してやろうじゃないか。
ここまできたら(マゾヒスト的な側面から見ても、田舎のヤンキー的な側面から見ても)もう引き返せない、今回の苦行は白単とは比較にならないかもしれない。しかし、mtgにおける最強、そしてEDHで最も雑にヘイトを稼ぐ、青を今回の色に選定する。
~統率者の選定-構築で選ばなかった"キミ"~
青と決めたからには青だ。私の手持ちから青の伝説のクリーチャーを探す、、、という事には今回ならない。既にこのカードが私を呼んでいるからだ。
ザルファーの魔道士、テフェリー
ここ数年のスタンダードを触っている人たちにはPWとしてカード化されているものがお馴染みだろう。旧世紀からmtg界に顔を出し、とあるブロックでは主役として描かれている、mtgの過去と現在を紡ぐ数少ないキャラクターの一人だ。既に10年以上前のカードであるため、能力をさらっとおさらいすると、
(1)自分のクリーチャー・呪文は瞬速持つ
(2)対戦相手はソーサリータイミングでしか呪文を唱えられない
P/Tは3/4
(2)の能力は近代マジックをお楽しみの方々もお馴染みだろう。あの憎き3マナのテフェリーが持つ常在型能力はこのカードを元にしている。
5マナとやや重くはあるが、構築で採用実績まである由緒正しきヘイトベアー(コスト的にもP/T的にも熊ではないが)である。ただ、このカードはとあるカードと二枚コンボを決められる数少ない伝説のクリーチャーでもある。
それが「知識層」だ。何するカードかというと、ややこしい挙動なので端折るが
「知識層」がある間、手札から呪文を唱えると追放され、代わりに知識層で追放された他の呪文を唱えられる
という代物である(これでもまだややこしいだろう)。
これで何故コンボが成立するか、流れはこうだ。
①呪文Aを唱える
②知識層が誘発して、呪文Aが追放される
③知識層で追放されていた呪文Bを(まだ②がスタックに乗っている状態、つまりインスタントタイミングで)唱えようとする
④ザルファーの魔道士、テフェリーが場に出ているので、(ソーサリータイミングでしか呪文を唱えられない、と書いてあるから)対戦相手は呪文Bを唱えられない
という感じだ。あくまで手札からの呪文を制限するだけなのだが、手札からの脅威を全てシャットアウトすることで相手の盤面は大体止まる、しかもテフェリー側は何不自由なく(知識層の制約は被るのだが)呪文を唱えてくるので、やられた側からするとたまったもんじゃない。
また、3マナテフェリーがモダンのアドグレイスなどで採用されるように、このザルファーの魔道士、テフェリー(以下クリーチャーテフェリー)は相手の妨害を未然に防ぐ役割をこなす。ループコンボなどを干渉無く遂行できる。
同時に、このカードは前回ノーン様を語った際に述べた、「目に見えるヘイトカード」の一種でもある(そりゃヘイトベアーだし)。特に有志Seagal氏がEDHでこよなく愛する(ガチ用と貸し出し用で2種類作ってるぐらいだ)、大渦の放浪者に代表される続唱(ライブラリーめくってドチャクソするやつ)デッキをポンコツに仕立て上げる。放浪者が好きな人から見たらクソカードと言わざるを得ない強さを持っている。いかに「俺のエルフを見たらすぐに焼け、そのために稲妻を入れるスペースを作ることは、この環境なら正解だ」と豪語する(言ってなかったかもしれない。いつだって過去は美化されるものだ)Seagal氏も流石に無感情アンフェアアタックをかましてくるだろう。
勿論悪い点もある。3/4回避能力なしというスタッツはライフ20点のプレイヤー一人をゆっくりと始末すれば勝てる構築戦なら脅威だが、7回殴らないと統率者ダメージで勝てない統率者は、正直盤面にさっと出ても、邪魔に感じたプレイヤーが丁度良いタイミングで除去するぐらいの置物でしかない。
自ずとフィニッシャーは無限コンボか別途でビーターを登用せざるを得ないわけだが、そうなると今度はEDHでは弱いとされるカウンター(ウィルやマナドレインがそれでも強いとされるのは、コストにマナがかからなかったり、リターンが大きいからだ)をコンボを通す為に多用しなければならない。いかに1枚で強力なコンボを含有しているカードではあるといっても、どちらかと言えば統率者よりも、デッキの中に入れておきたい能力を持つカードだ。
ただ、青で3パンを狙える統率者というと限られてくる。出会ったことのある構築で素晴らしいと思ったのは、有志「髭の濃い童顔の人」のトロモクラティスだ(彼の名誉のために一つ言っておこう。私よりは髭は濃くない)。
私の手持ちから選定するなら原初の潮流、ネザールになるだろうが、それでは彼の下位互換になる(彼のトロモクラティスにはウィルもマナドレインも入っている)。何よりノータイムで他人の焼き増しをすることに私は面白みを感じない。自分で試行錯誤した上で面白いと思ったことが、誰かと被ることに不平不満はない。そういった意味で、今回のクリーチャーテフェリーは面白いと私は思っている。
、、、と、実用面でこのカードの良いところ、悪いところを上げたが、採用理由は別にある。
先にドミナリアのPWテフェリーの登場で、デッキを崩したことを述べたが、私は「テフェリー」のいるスタンダード構築で「テフェリー」を握らないことを選んできた人間だ。髪型も相まって日焼けするとそっくりだし(お店に飾られるのれんみたいなやつの購入を勧められたほどに似ているらしい)、ドミナリアのPWテフェリーに関しては6枚近く引き当てている(内5枚は換金している)。
それでも尚、ただ強い事が書いてある「テフェリー」に私は面白みを感じられなかった。ある種私はマゾヒストな一面を持つ、スパイクになりきれないティミーやジョニーなのだろう。
このキャラクターを統率者に選ぶ、それは私にとって「和平交渉」でもある。彼を活かしきれるのか、私にその覚悟があるのか、彼との共闘により、私の中に新たなPWの灯が灯ることを祈りつつ、ストレージ中に飛び散った入りそうなカードを集め始めよう。
~カードを集め、広げ、ふと思う~
これでも三年半近くmtgを嗜んできた、そしてEDHワンチャンという言葉で部屋にかさばる荷物を残してきた身だ。ウィルや瞬唱は無いが1枚だけならそこそこに良いカードが揃っている。謎めいた命令や、精霊龍、ウギン、往年の最強4マナPW、神Jこと精神を刻むもの、ジェイスなんかは何故モダンで使わない?と疑問を持たれても仕方ない所だ。雑に強い。
そしてEDHならワンチャンというカードがことごとく構想から外れていく。本当に申し訳ないが時間的な余裕が出来たら仕分けをしていこう。
そうしてある程度カードの精査を終えた後、いくつか予期せぬ事柄に気がつく。
・狙い澄ましの航海士がない
・青の太陽の頂点がない
・潮吹きの暴君がない
狙い澄ましの航海士は、流浪のドレイク(5マナ2/2飛行、出たとき土地五枚をアンタップ)と合わせることで簡単に無限マナを生み出せるやべーやつだ。青単色でワンコインで出来る無限マナで、航海士+詐欺師の総督+金粉の水連でも同様の動きが出来る。
青の太陽の頂点はマナの注ぎ先だ。繰り返し使える青い猛火は、その異名通りX=100の値で対戦相手が一人いなくなる。
潮吹きの暴君は色々なコンボに悪用されるパーツだ。何よりコイツの能力でループコンボが始まり、コイツの能力がそのままフィニッシャーになる。
現行のセットからは出ないこれらのカードを手に入れるために、私は車で小一時間かかる最寄りのカードショップに行って、件の三枚と今回の構築で欲しいカードを1000円ほど買い物をした(前回で触れている通り、極力人との接触を避けるため、平日の午後一番にカードショップに行く。私が電話予約をする際「おつかれさまです。フルちんです(原文そのまま)」と文面だけ見たら下ネタ露出野郎な一文をノーリアクションで「おつかれさまですーどうも」と返してくれる店長さんには頭が上がらない。そして多分本名言っても伝わらない)。財布から諭吉がごっそり消えていたのは多分気のせいだ。やたらミステリーブースターのレアカードが増えた気もするがきっと気のせいだ。
さあ、ここからが交渉開始だ。
、、、前回はマナ基盤からひとつずつ紹介していったが、今回はそうしない。何故ならここから私の阿鼻叫喚飛び交う地獄の一人回しをお送りするからだ。
(ここからは童心に返ってカードをむしゃぶりながらデッキビルディングする私と、それを私が卓を囲む友人との環境を鑑みながらリアルにぶった切っていくリアリストな私のせめぎ合いになり、大いに矛盾や前言撤回が飛び交い散文となることをご了承願いたい。)
~まずはゲームに参加しなさい~
例に違わず今回も55枚論から構築を始める。そして前回と違うのは、私のEDH汎用マナファクトのカードプールが狭まっている、と言うことだ。私は億万長者でもなんでも無い、例えば、前回当然のように採用した連合の秘宝辺りは、複数枚持ってはいるが既に既存のEDHに奪われている。これもまた私の「美学」に当たるのだが、差し替えやプロキシといった、現物でないものを、自分が使うことに対して、非常に嫌悪する(他人がそれを行うことに対しては全く否定しない。むしろ合理的かつ効率的だろう)。理由は非常にエゴイズム溢れるが、私のカードゲームとは、常に現物至上主義なのだ。
とはいえ流石にドミナリアやアイコニックマスターズをこれでもかと剥いてきた。ダイナモや金粉の水連に困ることはない。
また、EDHで青を全く触ってきていないわけでもない。ラフ・キャパシェンから始まり、メリーキ・リ、ベリット、記事にもしているエトラータ、そしてつい先日までラヴィニアを組んでいたのだ。ある程度のイロハをわきまえた上で、デッキを一度組み上げて回す。
、、、ゲームに参加できねぇなこれ
童心の私よ、流石にこれは、デッキではなく紙束だと分かるだろう。唐突に小学生時代の友人が、デュエルマスターズで火文明のVR、SRだけでデッキを組んで、「これが俺の最強デッキだ」と豪語していたのを思い出した(その時6弾ぐらいまでしか出てなかったので、必然的にドラゴンデッキだった。初動がボルシャックドラゴンで、出した次のターンに負けて泣いてた)。
流石にそんな陳腐なミス(友人よ、すまない)は犯してはいないが、土地とマナファクト、無限コンボのパーツ、汎用のドローサーチや打ち消し、あとただ強いカードが数枚、それしか入ってない。それがデッキなんじゃない?コンボデッキならそれはありなのでは?と思うかもしれないが、リアリストな私が、明らかに違うと断じる根拠が2つある。1つは、それがデッキとして成立するのは、あくまで完全にブラッシュアップされたものだけで成立した場合、ということだ。例えば、摩滅したパワーストーンがマナクリプトやマナボルトだったり、神秘の合流点が意志の力だったり、選択が商人の巻物だったりした場合なのだ(注意:私が友人と遊ぶことを前提にしているからこの結論に至っている。他のコミュニティでは違うかもしれない)。
2つ目が、というかこれが元凶といって過言ではないが、明らかに99枚の使い方がおかしいのだ。マナ基盤55枚、無限を含むコンボパーツ(フィニッシャー込み)25枚、その他19枚。
初稿の段階で、青単色で出来る無限コンボをあるだけ入れていた。それ自体が大きな間違いである。無限コンボのパーツとは、からくりが分かっている人間からすればヘイトの高いカードであるため、先置きしておくことが難しい。そして私の卓を囲む環境は基本的に著名なコンボパーツが先置きされた時点で誰かしらが動く(我関せずのヅダの人や、「僕よくわかんなぁい!」でお馴染みのあの人が対処しやすそうなのに動かないから、大体Seagal氏がヒィヒィ言いながら対処している。流石です、、、)。
そして無限コンボのパーツ25枚の内、組み合わせが2通り以上になるカードは、狙い澄ましの航海士と潮吹きの暴君だけなのである。そして、青単色EDHで出てきたら真っ先に処理されるカードが上記二種でもある。要は同一ターンに出さなければいけないカードが25枚(=13組、ここに統率者のクリーチャーテフェリー+知識層のコンボも含んでいる)も入っていることになる。しかもそれぞれそれなりに重く、組み合わせが1なのだから、相方を待たなければならない。さらに自らコンボパーツにたどり着くためのドローサーチを、別なコンボパーツの入れたお陰で割いている。コンボを始めるのが初動になるとしたら、このデッキがゲームに参加するのはどれだけ早くて8ターン目ぐらいだ。それだけ順目が回っていれば、他が魔王かイビルジョーになっていない限り、ノーガードなら間違いなく青単色の統率者は既に負けてゲームを終えているし、魔王やイビルジョーになってる相手を咎めるための妨害も同様の理由で明らかに少ない。
狙いたいコンボを厳選しよう。知識層、狙い澄ましの航海士、潮吹きの暴君をコンボの主軸に置き、他のコンボパーツを追加のドローサーチに置き換えて仕切り直しだ。
、、、一応は回る、しかし私よ、マグロがそんなに好きか?
何度も同じことを言ってしまうが、いち早く15マナに到達してもエムラ姫は空から舞い降りることはない。そんなラピュタ的展開がお望みなら、梓を握るかスタジオジ〇リのDVDを借りてくることをオススメする。これでは先程と対して変わらない。
それから、「コンボに振りきる」という、ヅダの人のPWテフェリーのような動きは望まないと割り切るべきだ。テンパイの手札が来て、4ターン目に知識層を置けるパターンも100回に1回ぐらいはあるが、手札が完璧だったら、の話だ。知識層のロックが盤面を止めるとは言え、最短から少しでも遅くなれば置けても(蓋してないんだよなぁ)と思いながら三人からボコボコにされるマトになってしまう。3/4のEDHではヘナチョコスタッツのクリーチャーテフェリーで、それなりに生物が並んだ盤面を制圧出来はしない。
方向性を変えて、多少ドローを切ってでも、盤面に干渉して場に残るグッドスタッフ兼ビーターを入れるべきだ。後、どうしても3マナのマナファクトが挙動をもっさりとさせる。特に3マナ使って1マナ増えるタイプのものだ。そこら辺も切っていこう。
~島はmtgにて最強~
、、、マナよ、頼むから増え続けてくれ(フラッド)、、、
、、、フェッチランドがゴミのようだ(スクリュー)、、、
マナ基盤の調節はもう視聴者も飽き飽きしている頃だから以降(やってると私の文書作成最長記録を更新し続ける可能性がある)は割愛する。覚えておいて欲しいのは、本記事で作成しているデッキに関しては、何かを調整する度に、こんなクソみたいな試行錯誤を繰り返して、降臨叶わぬエムラ姫の帰還を祈る儀式を、意図せず行っている輩がいる、ということだ。
回していて(この段階で200は紙束をぐるぐると回している)気がついたことは、下手な特殊地形で後のアドバンテージを稼ぐよりも、島というカードを置き続けることの方が何億倍も強いと言うことだ。アンタップインの土地がいかに強く、仮に手札に何もなくとも、島が立っていることが相手に精神的な圧をかけることが出来る。今回の構築なら、多分フェッチランドよりも島の方が強い場面が多い。これがマグロ・ブルーを握ってパーミッションを練習した古のmtgプレイヤー達の感覚か、なんて感動を覚えたところであることに気がつく。
なんでこんな弱いカードを入れてるんだ?
レガシー御用達の強力なスペル陣にこの言葉をかけることになるとは思わなかったが、サーチ呪文とフェッチランドがないとき(フェッチランドは全て抜いた。スクリューがつまらないからだ)の渦巻く知識と精神を刻むもの、ジェイスの弱さよ。ジェイスに関しては場に残るし他の能力で最低限仕事もするのだが、トップをリフレッシュ出来ないとき、渦巻く知識の弱さ(思い描くような強さでないからこう表記している、三枚カードを引くことは全く弱くはない)が露呈する。構築のように10枚以上フェッチランドを入れられるわけでもない(金銭的にも)。抜くか迷ったが、とあるビーターとの親和性を考慮して残すことにした。
~これはウギンが強いだけ~
今やスタンダードから下環境まで、ランプデッキなら入れておいて損のないカード。精霊龍、ウギン。事実今回のEDH構築をしなかったら地味に取りかかっていた青単トロン製作にあてがわれていた1枚だろう(唐突なカミングアウトと同時に、このデッキが対人戦まで保つか分からないことをご了承願いたい)。
回している段階で、このデッキの勝ち筋が、無限で勝つか、ウギンで勝つかの2択になっていることに当初は疑問を持たなかったが、どうやら無限で勝つよりウギンで勝つ方が多い。そしてウギンを引けなかったら、もう勝ち筋が見えない、、、
まて、ならこのデッキの価値とはなんだ?
童心の私よ、そこに疑問符を叩きつけるか。しかし、前述したようにコンボに振りきれるほど潤沢なカードプールを持たない私にとって、別な勝ち筋を用意することは必要悪である。
違う、そうじゃない。ウギンに頼りすぎだと言っている。
ふざけたことを言うなバカタレが。貴様が8rack対Gトロンやデス&タックス対エルドラージポストで、トラウマを植え付けられた1枚だぞ。頼って何が悪い。今回は貴様の好きな色ではない、カードプール的にも、それだけ強いカードを入れなければ他と釣り合いが取れんのだ。
なら、俺の持ってるカード達は弱いのか?
、、、
、、、
、、、良かろう。ならばビーターに関しては全身全霊を持って、厳正に審査していこうじゃないか。
先ず前回のオドリックに採用した、フェリダーの君主枠として入れているアテムシスについてだが、はっきり言おう、このデッキなら使えない一枚だ。もっとマシなカードを探そう。
上昇底流、スリン・ヴォーダもディスシナジーが酷い、クリーチャーテフェリー戻してロック外すのはナンセンスだ、もっと違うカードを選べ。
ウスーンのスフィンクスを入れるならもっと墓地を触れ、ファクト・オア・フィクションを十二分に使えるように構築を練り直せないなら、グラコロでもぶち込んで感染で一人なぎ倒す位が貴様の思考回路なら丁度良いだろう。
ああ、コイツを3パンジェネラルにする選択肢があれば、、、
再誕の黒き剣じゃダメなのか?
、、、レジェンダリー減らしておいて、貴様の学習能力はニワトリなのか?クリーチャーテフェリーが降り立つのは、こちらが勝ちを狙いにいくときか、Seagal氏の放浪者が珍しく調子こきそうな時だけだ。
~ようやくの、デッキリスト公開~
後述の理由から、まだ微調整の余地はあるのだが、一旦ここで完成とし、デッキリスト公開を行う。
統率者
ザルファーの魔道士、テフェリー
土地【33】
島27
神秘の聖域
協議会の座席
イプヌの細流
ザルファーの虚空
聖遺の塔
無限地帯
マナ加速関連【20】
エーテリウムの彫刻家
名高い武器職人
大建築家
睡蓮の花
永遠溢れの杯
太陽の指輪
通電式キー
多用途の鍵
友なる石
秘儀の印鑑
空色のダイアモンド
星のコンパス
虹色のレンズ
精神石
摩滅したパワーストーン
玄武岩のモノリス
スランの発電機
金粉の水連
見捨てられた碑
人知を超えるもの、ウギン
ドロー、サーチ【13】
思案
渦巻く知識
神秘の教示者
衝動
粗石の魔道士
知識の渇望
意外な授かり物
加工
嘘か誠か
熟考漂い
永劫のこだま
宝船の巡航
発明品の唸り
コンボカード【7】
覚醒の兜
研究室の偏執狂
流浪のドレイク
狙い澄ましの航海士
知識層
潮吹きの暴君
青の太陽の頂点
妨害【12】
対抗呪文
遅延
秘儀の否定
サイクロンの裂け目
当惑させる難題
覆いを割く者、ナーセット
基本に帰れ
プロパガンダ
リスティックの研究
謎めいた命令
神秘の合流点
涙の氾濫
ビーター、他グッドスタッフ【14】
改良式鋳造所
賢いなりすまし
精神を刻むもの、ジェイス
精神の病を這うもの
破片撒きのスフィンクス
飛行機械の組立工
水の帳の分離
船団の災い魔
原初の潮流、ネザール
裏切りの工作員
運命のきずな
精霊龍、ウギン
荒廃鋼の巨像
ちなみに知識層を置いてから青の太陽の頂点が何もしないカードとなり、(あっ)となったことは伝えておく。
こうしてリスト化すると墓地対策が全く積まれていないことに気がついた。何か良きものが手に入れば、差し替えることにしよう。 そう、このデッキはまだ未完成なのだから
本来は完成したものを晒すべきなのに、何故本記事の掲載を早めたか、について、余談ではあるが最後にお伝えしたい。
~該当部分は恥ずかしさ故カットされました~
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