連日の投稿になります。今回は前回書いた内容の続き、大会編になります。大会と一口に言っても、店舗大会、非公式のカジュアル大会、非公式のガチ大会、公式の大きな大会とありますので、今回はそれぞれ該当するものに【店・非カジュ・非ガチ・公】とつけていきます。あくまで私感ですので悪しからず。そして今回も大会で初対面の人と対戦した時の話になります。
それから、お店や非公式の大会では別途ルールが設けられている可能性があるのでその場合はそのルールに準じて下さい。あと、挨拶はちゃんとしましょう(振り返り)
まず、先に四つの大会を挙げましたが大きく区分けすると二種類に分かれます。
それは【参加しているプレイヤーがそれぞれ、そのカードゲームのカードやルールに明るい】か【参加しているプレイヤーの中に、カードやルールに明るくない方がいる可能性がある】の二種類です。
明るいというのは光ってる光ってないでは無く、よく使われるor有名なカードやそのカードゲームの一般的なルールを知っている、ということになります。もう少し言わせて頂きますと、所謂フェアデッキやトップメタのデッキ同士で試合したときに、設けられた制限時間内にゲームを終わらせる事が出来る程度のプレイスピードを持っている、という所まで含有されます(勿論正確で迅速なプレイをしても均衡して制限時間が終了する場合もありますがそこは今回置いておきます)。
今回の場合ですと、
【プレイヤーが全員ルールに明るい】は非公式のガチ大会、公式の大きな大会
【プレイヤーの中にルールに明るくない方がいる可能性がある】が店舗大会や非公式のカジュアル大会
になります。
その点を踏まえた上で今回は【大会でこんなことすると危ない人だと思われて、最悪の場合失格になるぞ】というところまで解説していきます。
・遅延行為をする【非ガチ・公】
前述したとおりルールに明るい人が揃うガチ大会や公式の大会では、意図的な遅延行為は反則になります。例をいくつか上げますと
・相手の手札が全てわかっている状態だが、相手が長考に入り、ゲームが進まない
・ドローしてから何のアクションも起こさずに2分以上経過する
・サーチカードを使用したがサーチ先を提示してこず、ずっと山札をいじっている。
・相手が既に知っているカードの説明を長々と行う。
・相手が使ったカードに対して逐一説明を求める。
・自身のデッキのよく行われる処理挙動を何度も間違える。
・不利な盤面で席を立ち、試合終了時刻間際まで戻ってこない
といった行動に当たります(どうしてもトイレに行きたくなった場合はジャッジと相手に確認を取りましょう)。
これらの行動を行うと、ジャッジを呼ばれてしまい警告や失格処分を受ける可能性があります。
それだけでなく、相手に不快感を与える行動でもあります。理由としては
・ゲームに参加できない状態は退屈である
・わかりきっていることや何度も見た、聞いたことを繰り返されると(またか、、、)と嫌な気持ちになる
・ゲーム外のところで勝利を妨害されている気持ちになる
というところが挙げられます。
留意点としては相手に【自分と同じプレイスピード】を求めるのは違う、というところです。いかにルールに明るい人が揃っているとはいえ、歴が違う人が集まっている上、非公開情報である相手の手札を把握してない状態で、無理にせかすことはやめましょう(せかすことも警告対象になります)
あくまで目標ですが、ガチ大会や公式の大会ではサーチを含めて、即座にゲームを決めるコンボに突入する以外ではどれだけ遅くても1分半~2分、店舗大会でも2分半~3分位を目安に相手にターンを返しましょう(あくまで1対1の対人戦の場合)。どうしても長考を取りたいときは相手に一声かけるのがベターかと思います。
それから、店舗大会や非カジュアルの大会であってもあまりにも遅い場合、指摘や警告が入る場合があるので気をつけましょう
・宣言をしない、【店・非カジュ・非ガチ・公】
初対面の人との対戦を想定しているので全て対象に取りましたが、店舗大会、非公式のカジュアル大会で知り合いに当たったときなどはそこまで気にせずに行っても構わないところではあります。
しかし、初対面の人や非公式のガチ大会、公式の大会では必ず使いたいカードやカードの効果、対象をを宣言しましょう。処理挙動も忘れずに。
例をmtgとポケカ、それぞれつけますと
・流刑への道の対象を宣言せず、指でクリーチャーの間など曖昧な位置を指す。mtg
・ゾロアークGXが1体の状態でとりひきを宣言せず行い、別な行動をした後にもう一度行う。ポケカ
・溶接工でエネルギーをどのポケモンに貼るか宣言せずに先に三枚ドローする。ポケカ
こういった行動はゲームが遅れたり、不利な盤面を無理矢理打開したりするだけではなく、不正行為として警告や失格の対象になります。そしてこのような行動を未然に防止するために宣言ということが必要になってきます。
ジャッジと参加プレイヤーの数が同じ大会はありません。すぐに来て貰うことは出来ない場合もあります。店舗大会や非公式のカジュアル大会ではジャッジがいないこともあります。そのため、相手に「このカード(若しくはこの効果)つかうよ」と明示しておくことでプレイヤー間でスムーズな進行を行えるようにすることが大切になってきます。
もちろん、相手の宣言がなかったことで意図的にこちらに不利な状況を押し付けられる場合もあり、そういった行動はやられると嫌な気持ちになるので互いに宣言をしましょう。
ただ、無意識や失念している場合もあるので(おかしいな)と思ったら相手に一度確認をしましょう。勝敗だけを決める大会でも、相手と会話する必要性は必ずあります。
・ファローシャッフル、若しくはディールシャッフルを行わない、行わせない【店・非ガチ・公】
これは結構賛否両論あるんですけど、私はファロー推奨派なので書かせて頂きます。あとツイッターの方で具体的に例示もするので悪しからず。
そもそもシャッフルとは【山札を無作為化させる】為のものです。無作為化させる事でゲームに公平性が生まれます。
mtgなら緑トロンでトロン三種とカーンが毎回初手にあったら
ポケカならレシリザで毎回初手にレシリザとカキがあったなら
それは確かに強いかもしれませんがつまらないゲームではないでしょうか。
勝ちの決まっている勝負ほど勝つ側、負ける側共につまらないものはありません。プロ野球で5回に15-0になっていたら野球好きな人でもチャンネルを変えてしまうでしょう。
無作為化させることで公平性が生まれて、対戦に面白さが生まれて、それが人を引き寄せます。
どうしても勝ちたいという気持ちもわかりますが、シャッフルによって山札を無作為化しないのは不正行為であり、相手に無作為化させないことは(この人不正してるんじゃないか?)と疑わせてしまうことになります。互いを疑い合うゲームなんて、それが趣旨になっているもの(人狼など)以外なんの意味も有りません。互いに不快になるだけです。
「ディールシャッフルで良いのでは?」と思った方もいるかと思いますが、シャッフルに毎回ディールシャッフルを用いることは遅延行為に当たります。ディールシャッフルにかなり近い効果を短時間で得られるのがファローシャッフルになります。
「カードが傷つくから」といった意見についても、カードを傷つけないためにスリーブを用いています。公式大会では義務付けに近いので大会では必ずスリーブを利用しましょう(欲を言えば裏面の透けないスリーブを利用しましょう)
「スリーブが傷つくから」については、非常に私的な意見になるので読み飛ばしてもらって構いません。
そんなに大切なスリーブならコレクション用にでも使って下さい。
先程も申し上げたとおり、カードを傷つけないためにスリーブを使っています。鉛筆が折れないようにキャップをはめますが、キャップが傷つかないようにキャップを何かで覆うでしょうか?
とはいえ気に入ったスリーブ自体に愛着がわくのもわかります。どうしてもそのスリーブじゃないと気分が乗らないなら、オーバースリーブが市販されているので利用しましょう。得てして統計を取っているわけでは有りませんが、「スリーブが傷つくから」と仰る方々はスリーブの上にさらにスリーブを重ねてることが多いです(所謂オーバースリーブや3重スリーブ)。実際に手で触る部分に当たるスリーブについては消耗品と捉えるほうがよろしいかと思います。金銭面に自由の利かない学生さんなどには酷かもしれませんが、相手に疑われ、失格にされたりしたら、その方がよっぽど悔しいのではないでしょうか。
話をシャッフルに戻しますが、ファローシャッフルが出来ない、難しいと思われている方がいましたらお手数ですがそこは練習です。スリーブを重ねれば重ねるほど難しくなりますが、自分のデッキを傷つけない(若しくは傷ついても気にしない心を持って)程度には自信を持ってファローシャッフル出来るようにしましょう。特に公式の大きな大会にでる場合は。
・スリーブを意図的に傷つける【店・非カジュ・非ガチ・公式】
さっきファローシャッフル雄弁してたやつが何言っとんじゃと激おこなのもわかりますが落ち着きましょう。意図的に傷つけるということが問題なのです。
ファローシャッフルが下手で傷がつくのはゲームの進行上逃れられないところです(相手が初対面でどれ位カードの使い方が上手いかわからないため)。しかし、意図的に傷つけるのは違います。俗にマークドと呼ばれ、立派な不正行為、失格処分の対象になります。傷が目立つようなら大会中でもスリーブを入れ替えるなど行う必要があります。自分のスリーブに傷がついた場合ジャッジに相談しましょう。
先程のシャッフルに近い話になりますがマークドされたスリーブはそのカードが裏面でも何のカードかわかってしまいます。そしてそれは意識すればデッキトップに意図的に持ってくることが可能になります。(ちょっと細かいので説明を省きますが、相手のクセを見抜けばマークドならディールシャッフルを加えた上でも可能になってしまいます。今度ツイッターに挙げます)
mtgならレガシーリアニで納墓と再活性にマークドされていたらコンボの成功率は跳ね上がるのではないでしょうか。
ポケカならルミタンと必要な三枚のサポートにマークドされていたら1ターン目から莫大なエネルギーを加えられるのではないでしょうか。
そしてこれが本当にたちが悪いのが、自分が優位に立つ以外に、相手に失格を押し付ける事も可能になってしまうことです。
相手のスリーブの端を意図的に曲げたり、傷をつけたりすることで相手がマークドをしてるとしてジャッジを呼ぶ人がごくごく稀に存在します(そこまでして勝ちに執着している時点で大分危ないです)。
ファローシャッフルは大切だと私は信じて疑いませんが、自他問わず必要以上にカードを触ることや爪を伸ばしてそれを立ててカードに触ることは非常に怪しい行動です。カードのテキスト確認なども含めて、気をつけましょう。
・複数枚のカードを引く、見る際に枚数を提示しない【非ガチ・公】
一人回しで沢山練習されている方に多い気がするのですが、カードゲームは自分にとっての公開情報が多ければ多いほど有利に進めやすくなります。2枚ドローするで3枚引いたり、5枚見るを6枚見るだけでぐっと勝利の確率を上げられてしまいます。
こういった不正(意図的)やミス(無意識やテキストの覚え間違い)を最小限に抑えられる方法の一つとして指定されている枚数を一度山札から机の上に置き、相手に見て貰うことです。人によっては手間でないかと思われてしまいますが、大会における優先順位としては
正確なプレイングを行う>迅速なプレイングを行う
のため正確性を期すために行うことを推奨します。行わずに指摘され警告、失格を受けても自業自得で誰も擁護できません。
相手のそういった行動は気がついた段階で一度指摘し、大会中なら一度ゲームを止めてジャッジを呼びましょう。仮にお互いがその場で気がつかず巻き戻せない状態で気がついてしまうとお互いに警告をくらってしまうことがあります。意図的か無意識かわからずとも、勇気を出してジャッジを呼ぶことをおすすめします。
テキストの覚え間違いで無意識に行ってしまい、巻き戻せる段階で気がつきゲームを一度中断できる場合はジャッジを呼びましょう。自己申告は一回目なら恐らく失格にはなりません。
ただし、無意識であっても何度も間違い、巻き戻しを何度も要求してしまうと遅延行為を取られてしまいますので気をつけましょう。
・隣の人に話しかけたり、話しかけられたり、プレイの相談をする【店・非カジュ・非ガチ・公】
例外としてチーム戦(ルール上チームメイトとの相談が認められているフォーマット)は外しておいて下さい。
大会は真剣勝負の場です、1対1の勝負の場に余計なちゃちゃは入れないようにすることが基本です。会場が狭い場合もあり、隣の人と席が近い場合もあります。隣の人に話しかけるのは、隣の真剣勝負に水を差す事と、目の前の人に対して失礼に値します。遅延行為、妨害行為として警告されますので気をつけましょう。
ただし、サイコロやコインが床に落ちてしまい、隣のテーブルの下に行ってしまった場合などはひと声かけるかジャッジを呼びましょう(隣も異変に気がつかれる事が多いので了承して頂けることが多いです)
また、見物客がプレイングをあれこれ言うのは御法度です。「なんであれしないの?」とか「これすれば勝てんじゃん」とか言わないように。見物客は相手の手札も見ている可能性があるので公平性をが失われる可能性があり、それによって見てただけで警告される場合もあります。
一つ例外を挙げるとすれば、カードの処理挙動を間違った時に、プレイしている双方が気がついていない場合、その件についてのみ指摘することは可能です。あくまで盤面に見えているカードの挙動が間違っていたときのみなのでそこからプレイングのアドバイスをしたら警告です。
・大会編まとめ
今回は大会編ということで、警告や失格になり得る行動を中心にまとめました。勝っても負けてもお互い笑顔で感想戦、というのが理想だとは思いますが、相手がぐちぐち独り言を言っていたり、むすっとしている場合もあります。そういった場合に勝者側からねぎらいの言葉をかけるのは控えましょう。大会である以上、勝者が敗者にかける言葉はありません。負けた方から色々と「アレが凄かった」「あそこであのカードが利いた」などと話を持ちかけられたら話すくらいで良いと思います。負けた人と話をするかしないか決めることも勝者の自由です。
ここまで結構厳しめなことをガチガチと書きましたが、前回と重複しますがカードゲームはあくまでホビーであり、娯楽であります。負けたらこの世から消えてしまうなんて事は漫画でもないのであり得ません。大会という呈を取っている場合、遊びという側面と競技というもう一つの側面が出てきます。もし、大会に参加したいと思っているなら、競技として捉えたとき(もしくは相手が競技として捉えているとき)に相手に失礼のないようにプレイング出来るように、フリプなど普段から心がけていると良いかもしれません。
そして「こんなこと書かなくてもわかるじゃん」と思っている視聴者諸兄に一言。
君たちが当たり前に思っているこんなことわからない人がカードゲーム界隈ではたまに現れてしまうのだよ、、、
それから、お店や非公式の大会では別途ルールが設けられている可能性があるのでその場合はそのルールに準じて下さい。あと、挨拶はちゃんとしましょう(振り返り)
まず、先に四つの大会を挙げましたが大きく区分けすると二種類に分かれます。
それは【参加しているプレイヤーがそれぞれ、そのカードゲームのカードやルールに明るい】か【参加しているプレイヤーの中に、カードやルールに明るくない方がいる可能性がある】の二種類です。
明るいというのは光ってる光ってないでは無く、よく使われるor有名なカードやそのカードゲームの一般的なルールを知っている、ということになります。もう少し言わせて頂きますと、所謂フェアデッキやトップメタのデッキ同士で試合したときに、設けられた制限時間内にゲームを終わらせる事が出来る程度のプレイスピードを持っている、という所まで含有されます(勿論正確で迅速なプレイをしても均衡して制限時間が終了する場合もありますがそこは今回置いておきます)。
今回の場合ですと、
【プレイヤーが全員ルールに明るい】は非公式のガチ大会、公式の大きな大会
【プレイヤーの中にルールに明るくない方がいる可能性がある】が店舗大会や非公式のカジュアル大会
になります。
その点を踏まえた上で今回は【大会でこんなことすると危ない人だと思われて、最悪の場合失格になるぞ】というところまで解説していきます。
・遅延行為をする【非ガチ・公】
前述したとおりルールに明るい人が揃うガチ大会や公式の大会では、意図的な遅延行為は反則になります。例をいくつか上げますと
・相手の手札が全てわかっている状態だが、相手が長考に入り、ゲームが進まない
・ドローしてから何のアクションも起こさずに2分以上経過する
・サーチカードを使用したがサーチ先を提示してこず、ずっと山札をいじっている。
・相手が既に知っているカードの説明を長々と行う。
・相手が使ったカードに対して逐一説明を求める。
・自身のデッキのよく行われる処理挙動を何度も間違える。
・不利な盤面で席を立ち、試合終了時刻間際まで戻ってこない
といった行動に当たります(どうしてもトイレに行きたくなった場合はジャッジと相手に確認を取りましょう)。
これらの行動を行うと、ジャッジを呼ばれてしまい警告や失格処分を受ける可能性があります。
それだけでなく、相手に不快感を与える行動でもあります。理由としては
・ゲームに参加できない状態は退屈である
・わかりきっていることや何度も見た、聞いたことを繰り返されると(またか、、、)と嫌な気持ちになる
・ゲーム外のところで勝利を妨害されている気持ちになる
というところが挙げられます。
留意点としては相手に【自分と同じプレイスピード】を求めるのは違う、というところです。いかにルールに明るい人が揃っているとはいえ、歴が違う人が集まっている上、非公開情報である相手の手札を把握してない状態で、無理にせかすことはやめましょう(せかすことも警告対象になります)
あくまで目標ですが、ガチ大会や公式の大会ではサーチを含めて、即座にゲームを決めるコンボに突入する以外ではどれだけ遅くても1分半~2分、店舗大会でも2分半~3分位を目安に相手にターンを返しましょう(あくまで1対1の対人戦の場合)。どうしても長考を取りたいときは相手に一声かけるのがベターかと思います。
それから、店舗大会や非カジュアルの大会であってもあまりにも遅い場合、指摘や警告が入る場合があるので気をつけましょう
・宣言をしない、【店・非カジュ・非ガチ・公】
初対面の人との対戦を想定しているので全て対象に取りましたが、店舗大会、非公式のカジュアル大会で知り合いに当たったときなどはそこまで気にせずに行っても構わないところではあります。
しかし、初対面の人や非公式のガチ大会、公式の大会では必ず使いたいカードやカードの効果、対象をを宣言しましょう。処理挙動も忘れずに。
例をmtgとポケカ、それぞれつけますと
・流刑への道の対象を宣言せず、指でクリーチャーの間など曖昧な位置を指す。mtg
・ゾロアークGXが1体の状態でとりひきを宣言せず行い、別な行動をした後にもう一度行う。ポケカ
・溶接工でエネルギーをどのポケモンに貼るか宣言せずに先に三枚ドローする。ポケカ
こういった行動はゲームが遅れたり、不利な盤面を無理矢理打開したりするだけではなく、不正行為として警告や失格の対象になります。そしてこのような行動を未然に防止するために宣言ということが必要になってきます。
ジャッジと参加プレイヤーの数が同じ大会はありません。すぐに来て貰うことは出来ない場合もあります。店舗大会や非公式のカジュアル大会ではジャッジがいないこともあります。そのため、相手に「このカード(若しくはこの効果)つかうよ」と明示しておくことでプレイヤー間でスムーズな進行を行えるようにすることが大切になってきます。
もちろん、相手の宣言がなかったことで意図的にこちらに不利な状況を押し付けられる場合もあり、そういった行動はやられると嫌な気持ちになるので互いに宣言をしましょう。
ただ、無意識や失念している場合もあるので(おかしいな)と思ったら相手に一度確認をしましょう。勝敗だけを決める大会でも、相手と会話する必要性は必ずあります。
・ファローシャッフル、若しくはディールシャッフルを行わない、行わせない【店・非ガチ・公】
これは結構賛否両論あるんですけど、私はファロー推奨派なので書かせて頂きます。あとツイッターの方で具体的に例示もするので悪しからず。
そもそもシャッフルとは【山札を無作為化させる】為のものです。無作為化させる事でゲームに公平性が生まれます。
mtgなら緑トロンでトロン三種とカーンが毎回初手にあったら
ポケカならレシリザで毎回初手にレシリザとカキがあったなら
それは確かに強いかもしれませんがつまらないゲームではないでしょうか。
勝ちの決まっている勝負ほど勝つ側、負ける側共につまらないものはありません。プロ野球で5回に15-0になっていたら野球好きな人でもチャンネルを変えてしまうでしょう。
無作為化させることで公平性が生まれて、対戦に面白さが生まれて、それが人を引き寄せます。
どうしても勝ちたいという気持ちもわかりますが、シャッフルによって山札を無作為化しないのは不正行為であり、相手に無作為化させないことは(この人不正してるんじゃないか?)と疑わせてしまうことになります。互いを疑い合うゲームなんて、それが趣旨になっているもの(人狼など)以外なんの意味も有りません。互いに不快になるだけです。
「ディールシャッフルで良いのでは?」と思った方もいるかと思いますが、シャッフルに毎回ディールシャッフルを用いることは遅延行為に当たります。ディールシャッフルにかなり近い効果を短時間で得られるのがファローシャッフルになります。
「カードが傷つくから」といった意見についても、カードを傷つけないためにスリーブを用いています。公式大会では義務付けに近いので大会では必ずスリーブを利用しましょう(欲を言えば裏面の透けないスリーブを利用しましょう)
「スリーブが傷つくから」については、非常に私的な意見になるので読み飛ばしてもらって構いません。
そんなに大切なスリーブならコレクション用にでも使って下さい。
先程も申し上げたとおり、カードを傷つけないためにスリーブを使っています。鉛筆が折れないようにキャップをはめますが、キャップが傷つかないようにキャップを何かで覆うでしょうか?
とはいえ気に入ったスリーブ自体に愛着がわくのもわかります。どうしてもそのスリーブじゃないと気分が乗らないなら、オーバースリーブが市販されているので利用しましょう。得てして統計を取っているわけでは有りませんが、「スリーブが傷つくから」と仰る方々はスリーブの上にさらにスリーブを重ねてることが多いです(所謂オーバースリーブや3重スリーブ)。実際に手で触る部分に当たるスリーブについては消耗品と捉えるほうがよろしいかと思います。金銭面に自由の利かない学生さんなどには酷かもしれませんが、相手に疑われ、失格にされたりしたら、その方がよっぽど悔しいのではないでしょうか。
話をシャッフルに戻しますが、ファローシャッフルが出来ない、難しいと思われている方がいましたらお手数ですがそこは練習です。スリーブを重ねれば重ねるほど難しくなりますが、自分のデッキを傷つけない(若しくは傷ついても気にしない心を持って)程度には自信を持ってファローシャッフル出来るようにしましょう。特に公式の大きな大会にでる場合は。
・スリーブを意図的に傷つける【店・非カジュ・非ガチ・公式】
さっきファローシャッフル雄弁してたやつが何言っとんじゃと激おこなのもわかりますが落ち着きましょう。意図的に傷つけるということが問題なのです。
ファローシャッフルが下手で傷がつくのはゲームの進行上逃れられないところです(相手が初対面でどれ位カードの使い方が上手いかわからないため)。しかし、意図的に傷つけるのは違います。俗にマークドと呼ばれ、立派な不正行為、失格処分の対象になります。傷が目立つようなら大会中でもスリーブを入れ替えるなど行う必要があります。自分のスリーブに傷がついた場合ジャッジに相談しましょう。
先程のシャッフルに近い話になりますがマークドされたスリーブはそのカードが裏面でも何のカードかわかってしまいます。そしてそれは意識すればデッキトップに意図的に持ってくることが可能になります。(ちょっと細かいので説明を省きますが、相手のクセを見抜けばマークドならディールシャッフルを加えた上でも可能になってしまいます。今度ツイッターに挙げます)
mtgならレガシーリアニで納墓と再活性にマークドされていたらコンボの成功率は跳ね上がるのではないでしょうか。
ポケカならルミタンと必要な三枚のサポートにマークドされていたら1ターン目から莫大なエネルギーを加えられるのではないでしょうか。
そしてこれが本当にたちが悪いのが、自分が優位に立つ以外に、相手に失格を押し付ける事も可能になってしまうことです。
相手のスリーブの端を意図的に曲げたり、傷をつけたりすることで相手がマークドをしてるとしてジャッジを呼ぶ人がごくごく稀に存在します(そこまでして勝ちに執着している時点で大分危ないです)。
ファローシャッフルは大切だと私は信じて疑いませんが、自他問わず必要以上にカードを触ることや爪を伸ばしてそれを立ててカードに触ることは非常に怪しい行動です。カードのテキスト確認なども含めて、気をつけましょう。
・複数枚のカードを引く、見る際に枚数を提示しない【非ガチ・公】
一人回しで沢山練習されている方に多い気がするのですが、カードゲームは自分にとっての公開情報が多ければ多いほど有利に進めやすくなります。2枚ドローするで3枚引いたり、5枚見るを6枚見るだけでぐっと勝利の確率を上げられてしまいます。
こういった不正(意図的)やミス(無意識やテキストの覚え間違い)を最小限に抑えられる方法の一つとして指定されている枚数を一度山札から机の上に置き、相手に見て貰うことです。人によっては手間でないかと思われてしまいますが、大会における優先順位としては
正確なプレイングを行う>迅速なプレイングを行う
のため正確性を期すために行うことを推奨します。行わずに指摘され警告、失格を受けても自業自得で誰も擁護できません。
相手のそういった行動は気がついた段階で一度指摘し、大会中なら一度ゲームを止めてジャッジを呼びましょう。仮にお互いがその場で気がつかず巻き戻せない状態で気がついてしまうとお互いに警告をくらってしまうことがあります。意図的か無意識かわからずとも、勇気を出してジャッジを呼ぶことをおすすめします。
テキストの覚え間違いで無意識に行ってしまい、巻き戻せる段階で気がつきゲームを一度中断できる場合はジャッジを呼びましょう。自己申告は一回目なら恐らく失格にはなりません。
ただし、無意識であっても何度も間違い、巻き戻しを何度も要求してしまうと遅延行為を取られてしまいますので気をつけましょう。
・隣の人に話しかけたり、話しかけられたり、プレイの相談をする【店・非カジュ・非ガチ・公】
例外としてチーム戦(ルール上チームメイトとの相談が認められているフォーマット)は外しておいて下さい。
大会は真剣勝負の場です、1対1の勝負の場に余計なちゃちゃは入れないようにすることが基本です。会場が狭い場合もあり、隣の人と席が近い場合もあります。隣の人に話しかけるのは、隣の真剣勝負に水を差す事と、目の前の人に対して失礼に値します。遅延行為、妨害行為として警告されますので気をつけましょう。
ただし、サイコロやコインが床に落ちてしまい、隣のテーブルの下に行ってしまった場合などはひと声かけるかジャッジを呼びましょう(隣も異変に気がつかれる事が多いので了承して頂けることが多いです)
また、見物客がプレイングをあれこれ言うのは御法度です。「なんであれしないの?」とか「これすれば勝てんじゃん」とか言わないように。見物客は相手の手札も見ている可能性があるので公平性をが失われる可能性があり、それによって見てただけで警告される場合もあります。
一つ例外を挙げるとすれば、カードの処理挙動を間違った時に、プレイしている双方が気がついていない場合、その件についてのみ指摘することは可能です。あくまで盤面に見えているカードの挙動が間違っていたときのみなのでそこからプレイングのアドバイスをしたら警告です。
・大会編まとめ
今回は大会編ということで、警告や失格になり得る行動を中心にまとめました。勝っても負けてもお互い笑顔で感想戦、というのが理想だとは思いますが、相手がぐちぐち独り言を言っていたり、むすっとしている場合もあります。そういった場合に勝者側からねぎらいの言葉をかけるのは控えましょう。大会である以上、勝者が敗者にかける言葉はありません。負けた方から色々と「アレが凄かった」「あそこであのカードが利いた」などと話を持ちかけられたら話すくらいで良いと思います。負けた人と話をするかしないか決めることも勝者の自由です。
ここまで結構厳しめなことをガチガチと書きましたが、前回と重複しますがカードゲームはあくまでホビーであり、娯楽であります。負けたらこの世から消えてしまうなんて事は漫画でもないのであり得ません。大会という呈を取っている場合、遊びという側面と競技というもう一つの側面が出てきます。もし、大会に参加したいと思っているなら、競技として捉えたとき(もしくは相手が競技として捉えているとき)に相手に失礼のないようにプレイング出来るように、フリプなど普段から心がけていると良いかもしれません。
そして「こんなこと書かなくてもわかるじゃん」と思っている視聴者諸兄に一言。
君たちが当たり前に思っているこんなことわからない人がカードゲーム界隈ではたまに現れてしまうのだよ、、、
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